ブログトップ

カクレ理系のやぶにらみ

tamm.exblog.jp

時間のある方はお読みください。軽い気持ちで読み始めると頭が痛くなります。

2011年 10月 17日 ( 1 )

 皆さんはご自分がどれだけ税金を払っているかご存知ですか? 
 意地の悪い質問をして申し訳ありません。ご存じないという方に改めてお訊きします。

 ご自分がどんな税金を払っているかご存知ですか?

 実をいうと、私自身いくら税金を払っているか知りません。給料明細を見れば所得税と住民税はわかりますが、自分が払っている税金はそれだけではありません。間接税も多いので、いちいち計算している人はまずいないだろうと思います。今回は、自分が支払っている税金を知らないというのはやはりまずいのではないか? という話しです。

 世の中にどんな税金があるのか、それをすべて知っている人というのはそうはいないと思います。そこで思いつくままに挙げてみました。

1.消費税
 どなたにも馴染みの深い税金です。買い物をすればレシートにちゃんと書いてありますが、いちいち気にしている人は少ないことと思います。

2.所得税・住民税
 サラリーマンの場合源泉徴収されることが多い税金ですから、これもあまり気にする人はいないと思います。恒久減税が廃止されてから年末調整で返ってくる所得税がガクッと減ってしまいました。

3.石油税
 灯油には石油税が課税されています。内税となっているので知っている人はほとんどいません。そのうえで5%の消費税がかかっているわけですから税金の二重取りだと思うのですが、いっこうに改まる気配はありません。

4.ガソリン税・自動車税
 田舎に住んでいると車がないと生きていけません。自動車には毎年自動車税が課税されるのはご存知でしょう。(納付通知書が来るからね。)さらに車検のときには重量税がかかります。またガソリン代にはガソリン税が含まれていますが、そこにも消費税が課税されています。(そういえば、ガソリンスタンドのレシートにはガソリン税の表示があったはずなのに、いつの間にか表示されなくなってしまいました。これは政府による陰謀かもしれません。)

5.固定資産税・都市計画税
 家や土地を持っている人が毎年払う税金です。市街化区域内にある土地や家に対してはさらに都市計画税がかかっています。

6.電源開発促進税
 電気料金に上乗せされて私たちが支払っている税金です。現在の税額は1kW/hあたり37.5銭ですから、たいしたことはないと思うかもしれませんが、塵も積もれば山となるで日本全体では1年間に三千億円以上の税収となっており、これらは特別会計に組み入れられて原発や火力発電所の立地対策に使われています。。

7.たばこ税・酒税
 JTによれば1箱410円のたばこには合計で264円40銭の税金(うち消費税19円52銭)がかかっているそうです。喫煙者は「おれは高額納税者だぞ」ともっと威張ってもいいのではないかと思いますが、どなたも肩身の狭い思いをされているようです。
 酒税もたばこ税に次いで税率の高い税金です。

8.入湯税
 温泉に入るときにかかる税金です。(1人1日150円)

9.ゴルフ場利用税
 ゴルフ場の利用料金の中には1日800円の税金が含まれています。


 これらの税金の中で直接税は2と4だけで、あとはすべて間接税です。間接税は価格の中に含まれているので、税額表示がない限り自分がいくら税金を支払っているかわかりません。したがって、誰もがしだいに気にしなくなります。
 また、直接税である所得税と住民税についても源泉徴収される人が多いので、自分が収めている税額に無関心という人も多いはずです。
 自営業者でもない限り、自分でわざわざ納めに行かなければならない税金は自動車税と固定資産税(都市計画税)くらいですから、日本の徴税システムというのは完璧に近いと思わないわけにはいきません。これは税金の徴収コストを引き下げ、さらに税金に無関心な国民を増やすことに寄与していると思います。

 人間には面倒なことはやりたくない、誰か他の人にやってもらいたいという気持ちがあります。また、自分がやらなくて済むようになると、その問題に対しては関心がなくなるというのも人間の心理です。
 本来ならば、自分が納めるべき税金の額は自分でも確認してから納めに行くというのがあるべき姿なのでしょう。しかしながら現実は源泉徴収制度によって、自分がいくら税金を納めるべきなのか知らないまま給料やボーナスから天引きされているというのが実態です。その結果、政府による税金の使い途に対して無関心な人ばかりとなりました。
 この社会を維持するために必要な仕事というのは確かにあるのですが、自分が生活していくために仕事をするのが精一杯という人ばかりですから、自分たちができないことをやってもらうために政府をつくり、公務員を雇っているわけです。そのための費用として税金を出し合っているというのが、近代国家成立の前提にある考え方です。
 したがって、自分が納めている税金がどのような使われ方をしているのかというところにもっと関心を持つべきだろうと思います。安住財務省がG20で財政再建のために来年度には消費税率を10%とする法案を国会に提出すると発言したとのことです。野田内閣になってから、こういう発言が繰り返し行われ、いつの間にか既定路線になっているという例が目立ちます。震災からの復興費に充てるという名目で増税しようとしている最中に消費税までも上げようというのですから、いい根性をしていると思います。
 もっとも、政治家がこういう発言をするというのも、見方を変えれば私たちがだらしないからだと考えることもできます。私たちが政治や税金の使われ方に無関心であるからこそ、政治家や官僚が好き勝手をするようになるのだと考えることもできます。それを止めさせようと思うのであれば、まず私たちが変わらなければ何も変わらないのだということに気づく必要があると思うのです。
by T_am | 2011-10-17 23:09 | あいまいな国のあいまいな人々