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カクレ理系のやぶにらみ

tamm.exblog.jp

時間のある方はお読みください。軽い気持ちで読み始めると頭が痛くなります。

クールビズ

毎日暑い日が続いています。省エネのために、オフィスの冷房設定温度をできるだけ高くしておきたいということから、クールビズを導入するのが当然のようになってきました。
 そこで今回はクールビズについて書きますが、偏見に満ちている文章であることを最初にお断りしておきます。



 クールビズが始まると、どのオフィスでも、男はネクタイを外してカッターシャツの第1ボタンを外しているのを見かけます。
 好き嫌いで恐縮ですが、私はこの第1ボタンを外すというのが好きではありません。理由は二つあります。
 第一に、カッターシャツの襟はボタンをきちんと留めた状態で美しい形になるようにデザインされているから。
 襟の形に特徴を出すために、ボタンダウンやタブカラー、ピンホール、スナップダウンという洒落たデザインのドレスシャツもあります。このことからわかるように、カッターシャツ(ドレスシャツ)の見た目のポイントの一つが襟にあることがわかります。せっかくきれいにデザインされているのだから、それを台無しにするような着こなしはやめた方がいいと思います。若い人でもオジサンくさく見えますし、オジサンがするともはや救いようがありません。
 ちなみに、男がネクタイをゆるめたついでに第1ボタンを外すというのは、アリです。これはわざと崩して見せているので、別なカッコよさがあります。要はカッコイイかどうかなのです。こういうと、その前に、世のオジサン方はすべからく腹を引っ込めるべし、といわれそうですが。

 理由の第二は、ボタンをきちんと留めておくと、顔がコンパクトに見えるからです。特に顔の大きい人、顔の長い人は覚えておくといいと思います。欲を言えば上着も着たままの方がいいのですが、そこまでいうのは酷かと思います。
 この時期、オフィス街などでリクルートスーツの若い女性を見かけますが、あの格好をしているだけで、皆スリムな美人に見えてしまいます。でも上着を脱いでブラウス姿になると美しさが何割かダウンするように思えます。(ANAではキャビンアテンダントは、飲み物サービス以外は上着を着用しています。カウンターの職員もそうですね。JALは最近乗ったことがないのでどうだったか覚えていません。)
 このように上着というのは、男女ともに実物よりも何割り増しかで美しく見せるという不思議な魔力を持っているのです。独身でまだ彼女(彼氏)がいないという人は、上着をフルに活用されるといいと思います。

 クールビズで最悪なのは、半袖カッターシャツの第1ボタン外し、というスタイルです。
 その昔、「省エネルック」というものが政府主導で展開されたことがあり、どんなものか見てみると、半袖の背広(?)という格好で、「おかしい」「変!」と総スカンをくらい、定着せずに消えていきました。
 これは感覚的なことなので、説明がしづらいのですが、半袖のカッターシャツがなぜ変かというと、ピンホールやタブカラーといったドレスシャツの半袖がつくられていないことからご想像いただくしかありません。また、高級ブランドといわれるドレスシャツにも半袖を製造しているところはないと思います(確かめたわけではありませんが)。

 半袖のカッターシャツを着るくらいならば、長袖の袖を折り返した方がずっとカッコイイと思います。(それもできれば2回くらいで止めておいた方がいいと思います。袖のまくりすぎはやっぱり変ですから。)

 せっかくノー・ネクタイでもいいというのですから、綿パンの着用を認めてもらいたいというのが本音(だって楽だから)ですが、そこまで頭の柔らかい会社はまだ少ないようです。もう何年も前になりますが、ユニクロを展開しているファース・リテイリング社を訪れたときは、夏でもないのに、男性社員がノー・ネクタイ、綿パンOKというスタイルで仕事をしていました。ファッションを販売している企業なのですから当然といえるかもしれませんが、羨ましいと思った記憶があります。

 そういえば、新潟県議会では自民党会派の反対にあって今年も夏の間のノー・ネクタイが見送られました。「ふさわしくない」というのがその理由だそうです。いささか頑固な嫌いはありますが、見事な見識であると思います。
 ビジネス・ウェアというのは、所詮その職場での「決めごと」なので、部外者が、こうでなければならないと、これに口を挟むのは筋違い(製造業の現場では作業服が「制服」となっています)です。
 もっとも、上着の襟にバッジをつけるのは日本のサラリーマンと北朝鮮くらいであると聞かされたときは、少しくらい気持ちになりました。

 なお、念のために申し述べておきますが、今回の話しは、クールビズに対する会社の考え方と業績とは何の関連性もありません。ラフな格好を認めている会社だから業績がいいというわけではありませんし、従業員がカッコ悪いといっても業績まで悪いわけではありません。いえるのは、経営者の服装センスが悪い会社は従業員のセンスも悪くなる、ということくらいです。


附記。暑いときは、二の腕の内側の脇の下に近い部分を冷やすと効果てきめんです。
 というのも、この部分には皮膚の表面に近いところを動脈が通っているので、血液の温度を下げることができるからです。団扇や扇子で扇ぐのもいいとおもいますが、脇のニオイが気になる方は人前で扇ぐのはやめておきましょう。ひんしゅくを買うことになりかねません。ここはやはり、慎み深く洗面所で扇いだ方が無難であると思います。
by t_am | 2008-08-02 01:51 | 社会との関わり

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