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カクレ理系のやぶにらみ

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時間のある方はお読みください。軽い気持ちで読み始めると頭が痛くなります。

単語登録を使いこなす

 パソコンを使っていると、入力した文字列の漢字変換がきちんとできないということがあります。これはWordではなく、MS-IMEの領域になるのですが、使用頻度の高い用語であればMS-IMEの辞書に登録しておくと便利です。
 今回は、単語登録のやり方とちょっとしたコツについてご紹介します。

1.単語登録の手順
 「鬼龍院花子の生涯」という小説があります。映画にもなっているのでご存知の方も多いこと思います。この鬼龍院花子という名前は、MS-IMEの辞書に登録されていないので一発で漢字変換することができません。当たり前といえば当たり前なのですが、自分の家族の名前が漢字変換されないというケースはよく聞きます。

 そこで、MS-IMEの辞書に「鬼龍院花子」という単語を登録してみましょう。

(1)最初に、すでに入力されている「鬼龍院花子」という文字列をドラッグして選択状態にしたうえで、Ctrl+C キーを押します。これはコピーのショートカット・キーなのですが、このようにコピーをしておくことが単語登録の急所となります。(ATOKをお使いの場合、ドラッグして選択状態にしておくだけでよく、コピーする必要はありません。)

(2)下図のように、MS-IMEの「ツール」ボタンを左クリックしてメニューを展開させて、「単語の登録」を選択します。(MS-IMEではなく、ATOKをお使いの場合はCTRL+F7で単語の登録ダイヤログボックスを表示させることができます。マウスを使わないと単語登録できないMS-IMEに比べると便利ですね。)

(「単語の登録」ダイヤログボックスを表示させる)
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(3)単語の登録ダイヤログボックスが表示されます。(下図参照)なお、この図はMS-IME2010のものですが、それ以前のバージョンでもあまり変わりはなく、ポイントは一緒です。

(「単語の登録」ダイヤログボックス)
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 既に、これから登録したい「単語」の欄に「鬼龍院花子」という文字列が入力されているのがおわかりいただけると思います。NS-IMEの辞書に登録したい文字列をあらかじめコピーしておくと、「単語の登録」ダイヤログボックスが表示されると同時に、その文字列が入力された状態になっているのです。
 あとは「よみ(R)」の欄に、「きりゅういんはなこ」と入力し、「品詞(P)」で「人名」を選択すれば完了です。
 
 
2.単語登録の応用(「よみ」を活用する)
よく使う文字列に、ご自分のメールアドレスがあるかと思います。これを単語登録しておくと、入力する手間を省くことができるうえに誤入力も防ぐことができます。
やり方は1.と同じなのですが、「よみ」の欄にたとえば「メール」と登録してしまうと、それ以後メールと入力するたびに、自分のメールアドレスが変換候補として表示されることになり、ちょっと鬱陶しいかもしれません。
このように、「よく使う単語だけれども、日常使われる言葉とは一緒に表示させたくない」という場合は、単語を登録するときの「よみ」に少し工夫を加えることで、使い勝手がぐっとよくなります。

たとえば、メールアドレスを登録するときに、「よみ」のところで「めーる」とするのではなく、わざと「。めーる」としてみましょう。パソコンに入力しているときに、「めーる」という文字列を変換することはあるでしょうが、「。めーる」という文字列を変換することはまず絶対にないといってよいと思います。ということは、必要なときにだけ「。めーる」という文字列を変換すれば、自分のメールアドレスに一発で変換してくれることになります。
MS-IMEの標準辞書には記号などの特殊文字も登録されていますが、特定の特殊文字を呼び出したい場合変換候補が多すぎるので、確定するまで手間がかかることがあります。ところが、単語登録では、同じ「よみ」で複数の単語を登録しておくこともできるので、自分がよく使う特殊文字だけをグループ化して(つまり同じ「よみ」で)登録しておくと、簡単に呼び出すことができます。

                            (グループ化の例)
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 この例では、「。と」というよみで、「©」「®」という特殊記号を登録しています。


3.単語登録の応用例(年号‐西暦変換)そして単語の一括登録
 ちょっと手間ですが、たとえば、「昭和62年」という単語を「1987ねん」(数字は全角文字であることに注意してください)というよみで単語登録しておくと、「1987ねん」と入力したときの変換候補に「昭和62年」も表示されるようになります。ついでに、「1987年」という単語を「しょうわ62ねん」というよみで登録しておくと、その逆の変換もできるようになります。
 ATOKでは年号‐西暦の変換が最初からできるようになっていますが、MS-IMEでは、ユーザーが辞書登録をしなければなりません。だからといって、年号と西暦の変換データを1件ずつ登録するのは大変です。
 幸い、MS-IMEには単語の一括登録という機能があるので、その使い方をご紹介します。なお、年号-西暦変換データはExcelで作成したものをインターネットディスクにアップロードしておきましたので、チャレンジしてみたい方は下記のリンクをクリックして、該当ファイルをダウンロードしてお使いください。
 ただし、年号は昭和と平成しか入れてありません。それ以前の大正や明治(あるいはそれ以前)についても変換できるようにしたいという方は、Excelファイルにご自分でデータを追加してください。
 なお、Excelファイルは、xls形式(Excel2003以前用)とxlsx形式(Excel2007、Excel2010用)の2種類を用意してあります。

http://pub.idisk-just.com/fview/iq8rUSMDST5jVCV1Il32ErPNkSWU5fDEg64j9VNwKeXe-YHkv7jAjijNTtSijxWOCy97nIEmYkw


(1)単語を一括登録するための手順
 MS-IMEで単語を一括登録するには、まずユーザー辞書をいったん出力しておき、その出力したファイル人登録するデータを追加します。その後上書き保存してから、MS-IMEでそのファイルの読み込みを行うという手順になります。
 ユーザー辞書はこれまで自分が登録した単語がすべて入っている、いわば世界で一つしかないデータなので、万一の場合を考えてバックアップを保存するようにしておきます。

(2)ユーザー辞書の出力
 MS-IMEの「ツール」ボタンをクリックして「ユーザー辞書ツール」をクリックします。「ユーザー辞書ツール」が起動するので、下図のように「ツール」メニューから「一覧の出力」をクリックします。

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 「一覧の出力:単語一覧」というダイヤログボックスが表示されます。これは「名前をつけて保存」ダイヤログボックスと実態は同じなので、ユーザー辞書を保存するフォルダ(後の作業もあるのでわかりやすい場所のほうがよいと思います)を指定します。
 なお、ファイル名は「outpu1.txt」とつけられています。バックアップ・ファイルをつくるために、ファイル名を「output0.txt」に変更して「保存」ボタンをクリックします。
 保存が完了したら、もう一度同じ操作を繰り返して、今度は「output1.txt」という名前でファイルを保存します。

(3)ユーザー辞書にデータを追加する
 エクスプローラを使って、今回保存したユーザー辞書のファイル「output1.txt」をダブルクリックして開きます。(テキストファイル形式で保存されているので「メモ帳」が起動します。)ついでに、インターネットディスクからダウンロードした「年号-西暦変換(一括登録用)」Excelファイルも開きます。
 Excelファイルに保存されている3列分のデータを最終行までドラッグしてコピーしてから、「output1.txt」ファイルの最後の行の次にペースト(貼り付けします)

(メモ帳でユーザー辞書ファイルを開いたところ)
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(Excelファイルのデータを貼付けたところ)
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 貼付けが完了したら、「ファイル」メニューで「上書き保存」を行い、メモ帳を閉じます。

(4)ユーザー辞書ツールで「ツール」メニューから「テキストファイルからの登録」をクリックします。「テキストファイルからの登録」ダイヤログボックスで、先ほど上書き保存した「output1.txt」ファイルを選択して「開く」ボタンをクリックします。
 「登録処理を終了しました」と表示されたら「終了」ボタンを押して、ユーザー辞書ツールを閉じてください。
 単語登録が正常に行われているかどうかをテストします。「しょうわ30ねん」と入力して「1955年」という変換候補が表示されれば、一括登録は完了です。バックアップファイル「output0.txt」も不要ですから、削除しておきましょう。
by t_am | 2012-09-21 18:35 | 案外知られていないWordの機能