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カクレ理系のやぶにらみ

tamm.exblog.jp

時間のある方はお読みください。軽い気持ちで読み始めると頭が痛くなります。

猛暑の原因

 猛烈な残暑が続いています。これを地球温暖化の影響であると考える人もいるようですので、今回は今年の猛暑の原因について申し上げたいと思います。

 結論をいってしまうと、猛暑の原因は日本近海の海面水温が平年よりも高くなっていることだといえます。その証拠をお目にかけましょう。この図は気象庁が公表している今年7月の日本近海と北西太平洋の海面水温が平年値とどれだけ乖離しているかを表示したものです。


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 ご覧のように九州南部では平年よりもやや低いものの、それ以外の日本近海では軒並み平年以上の海面水温を記録しています。(グレーは陸地。白は平年+1度未満を表しています。)
 その実際の温度はどうだったかを示したものが次の図です。


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 日本の南側海上は軒並み真っ赤であることがわかります。これだけ真っ赤なわけですから、暑い夏になるのも当然であると感覚的に理解していただけるのではないかと思います。


 では、なぜ海面水温が高いと気温が上昇するのかといえば、真冬の風呂場が決して寒くないのと同じ理由によるものです。すなわち、浴槽のお湯が風呂場の空気を暖めているので寒さを感じないのです。
 ちなみに、今年五月の海面水温はどうだったかを示したものが次の図です。


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 7月のデータとは一転して、日本近海は軒並み平年以下であったことがわかります。実際のところ今年の5月は寒い日が続き、作物の生育が心配されるほどでした。
 このように海面水温が日本の気温に大きな影響を与えることがお分かりいただけると思います。
 
 なぜ海面水温が平年よりも上昇しているかというと、CO2による温室効果が原因ではないことは明らかです。温室効果が原因であるならば5月の日本近海の海面水温が平年以下となるはずがありません。むしろ平年以上にならなければならないのです。
 お風呂を沸かすのに、風呂場にストーブを持ち込んで一生懸命空気を暖めるということは普通しません。風呂釜に火をつけて直接水を暖めたほうが早いからです。
 それでは海面水温を上昇させる最大の要因は何かというと、それは太陽の輻射熱です。何らかの事情で晴天の日が続けば、それだけ海面は暖められるので、水温は上昇します。その結果日本では暑い夏となるのです。

 ちなみに海面水温が高くなれば、それだけ蒸発する水分が増えることになりますから、暖かく湿った空気が日本に流れ込むことになり、各地でゲリラ豪雨を引き起こしていると考えられます。

 今年の猛暑発生の原因は今申し上げた通りですから、地球温暖化とは関係ありません。したがって、CO2の削減に努力しても未来における猛暑の発生を食い止めることはできません。
 同じエネルギー(お金と労力)を費やすのであれば、CO2の削減に努力するよりは災害予防に力を入れた方がよほど社会のためになるというのはそのためです。


追記
 今年の猛暑が平均気温を押し上げることになるのは間違いありません。それを「地球温暖化」と呼んでいるのであり、その原因は何もCO2などによる温室効果だけではないことがお分かりいただけると思います。むしろ海面水温の変動の方が気温に与える影響は大きいのです。
 ついでに申し上げておくと、台風というのは北西太平洋に貯まった熱エネルギーによって発生します。台風もエネルギーの塊(ただし熱エネルギーが風のエネルギーに変換されています)ですから、それが日本を通り過ぎて行くことにより、エネルギーを途中で放出しているといえます。このように地球規模では、偏ったエネルギーの分布を拡散させて均一化させようとするメカニズムが台風であると考えることができます。
 また、台風による風は波を起こします。それによって海面が撹拌され、下のほうにある冷たい海水とかきまぜることになりますから、海面水温はそれだけ下がることになります。
 そうなると気温も少し下がることになり、日本列島はこうして秋を迎えていくことになります。しかし、今年の場合、台風に発生件数が例年に比べて少ないので、この猛暑はまだ当分続くと覚悟した方がよさそうです。



今回引用した図は気象庁のサイトから借用しました。興味のある方はアクセスしてみてください。

http://www.data.kishou.go.jp/db/kaikyo/dbindex.html
by T_am | 2010-08-27 21:25 | 科学もどき