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カクレ理系のやぶにらみ

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時間のある方はお読みください。軽い気持ちで読み始めると頭が痛くなります。

カテゴリ:案外知られていないWordの機能( 5 )

 写真を撮影するときに、背景にグラデーションペーパーを用意すると仕上がりが見栄えの良いものになります。グラデーションペーパーというのは、下図のように、色の濃淡を印刷した紙のことで、写眞館や結婚式場ではこれの大がかりなものが必ず設備として用意されています。
 ネットオークションに出品するための写真を撮るなど、小物を撮影する際にこのグラデーションペーパーを用いると、プロには及ばないものの、そこそこ見栄えのいい写真ができます。


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 そこで今回は、Word2010でグラデーションペーパーをつくる方法についてご説明します。

(手順)
(1)「ページレイアウト」タブの「サイズ」から、用紙サイズを自分のプリンターで印刷できる最大サイズに設定します。私のプリンターではA4が最大サイズなので、ここではA4縦に用紙を設定しています。

(2)同じく「ページレイアウト」タブの「余白」で「狭い」を選択します。するとページの周囲の余白が下図のように狭くなります。

(3)「挿入」タブで「図形」を選択し、「四角形」をクリックして、余白の内側ぎりぎりのところをドラッグして範囲選択します。

(4)今挿入した四角形の上で右クリックして、「図形の書式設定」を選びます。

(5)下図のように設定してください。
   「グラデーションの分岐点」は、ベルトの上でマウスをクリックするとその位置に設置することができます。分岐点が選択状態にあると、その下にある「色の指定」が有効になります。また、グラデーションの分岐点を削除したいときは、それをベルトの外に移す感覚でドラッグします。
 今回は、グレーの濃淡を使ったグラデーションペーパーなので、グラデーションの分岐点の色は、左側から順番に、濃いグレー、少しだけ薄いグレー、もう少し薄いグレー、もっと薄いグレー、白という設定をしています。この分岐点マーカーをスライドさせると、グラデーションの位置も変わっていきます。実際に動かしてみて、一番いいと思うところにマーカーを配置してください。
 なお、今回は初期設定のグレーを各色使っているので、これだけのマーカーになりましたが、色の選択で「その他の色」を選ぶと、もっと細かい色の指定もできるようになります。


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 グラデーションペーパーの使い方は、これといって決まりはないと思いますが、上のiPhoneの写真を参考にしてください。
 あと、細かいことをあげておくと、撮影の際は手ぶれを回避するために三脚を使い、セルフタイマーを活用するといいと思います。
by t_am | 2013-11-03 23:04 | 案外知られていないWordの機能
 パソコンを使っていると、入力した文字列の漢字変換がきちんとできないということがあります。これはWordではなく、MS-IMEの領域になるのですが、使用頻度の高い用語であればMS-IMEの辞書に登録しておくと便利です。
 今回は、単語登録のやり方とちょっとしたコツについてご紹介します。

1.単語登録の手順
 「鬼龍院花子の生涯」という小説があります。映画にもなっているのでご存知の方も多いこと思います。この鬼龍院花子という名前は、MS-IMEの辞書に登録されていないので一発で漢字変換することができません。当たり前といえば当たり前なのですが、自分の家族の名前が漢字変換されないというケースはよく聞きます。

 そこで、MS-IMEの辞書に「鬼龍院花子」という単語を登録してみましょう。

(1)最初に、すでに入力されている「鬼龍院花子」という文字列をドラッグして選択状態にしたうえで、Ctrl+C キーを押します。これはコピーのショートカット・キーなのですが、このようにコピーをしておくことが単語登録の急所となります。(ATOKをお使いの場合、ドラッグして選択状態にしておくだけでよく、コピーする必要はありません。)

(2)下図のように、MS-IMEの「ツール」ボタンを左クリックしてメニューを展開させて、「単語の登録」を選択します。(MS-IMEではなく、ATOKをお使いの場合はCTRL+F7で単語の登録ダイヤログボックスを表示させることができます。マウスを使わないと単語登録できないMS-IMEに比べると便利ですね。)

(「単語の登録」ダイヤログボックスを表示させる)
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(3)単語の登録ダイヤログボックスが表示されます。(下図参照)なお、この図はMS-IME2010のものですが、それ以前のバージョンでもあまり変わりはなく、ポイントは一緒です。

(「単語の登録」ダイヤログボックス)
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 既に、これから登録したい「単語」の欄に「鬼龍院花子」という文字列が入力されているのがおわかりいただけると思います。NS-IMEの辞書に登録したい文字列をあらかじめコピーしておくと、「単語の登録」ダイヤログボックスが表示されると同時に、その文字列が入力された状態になっているのです。
 あとは「よみ(R)」の欄に、「きりゅういんはなこ」と入力し、「品詞(P)」で「人名」を選択すれば完了です。
 
 
2.単語登録の応用(「よみ」を活用する)
よく使う文字列に、ご自分のメールアドレスがあるかと思います。これを単語登録しておくと、入力する手間を省くことができるうえに誤入力も防ぐことができます。
やり方は1.と同じなのですが、「よみ」の欄にたとえば「メール」と登録してしまうと、それ以後メールと入力するたびに、自分のメールアドレスが変換候補として表示されることになり、ちょっと鬱陶しいかもしれません。
このように、「よく使う単語だけれども、日常使われる言葉とは一緒に表示させたくない」という場合は、単語を登録するときの「よみ」に少し工夫を加えることで、使い勝手がぐっとよくなります。

たとえば、メールアドレスを登録するときに、「よみ」のところで「めーる」とするのではなく、わざと「。めーる」としてみましょう。パソコンに入力しているときに、「めーる」という文字列を変換することはあるでしょうが、「。めーる」という文字列を変換することはまず絶対にないといってよいと思います。ということは、必要なときにだけ「。めーる」という文字列を変換すれば、自分のメールアドレスに一発で変換してくれることになります。
MS-IMEの標準辞書には記号などの特殊文字も登録されていますが、特定の特殊文字を呼び出したい場合変換候補が多すぎるので、確定するまで手間がかかることがあります。ところが、単語登録では、同じ「よみ」で複数の単語を登録しておくこともできるので、自分がよく使う特殊文字だけをグループ化して(つまり同じ「よみ」で)登録しておくと、簡単に呼び出すことができます。

                            (グループ化の例)
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 この例では、「。と」というよみで、「©」「®」という特殊記号を登録しています。


3.単語登録の応用例(年号‐西暦変換)そして単語の一括登録
 ちょっと手間ですが、たとえば、「昭和62年」という単語を「1987ねん」(数字は全角文字であることに注意してください)というよみで単語登録しておくと、「1987ねん」と入力したときの変換候補に「昭和62年」も表示されるようになります。ついでに、「1987年」という単語を「しょうわ62ねん」というよみで登録しておくと、その逆の変換もできるようになります。
 ATOKでは年号‐西暦の変換が最初からできるようになっていますが、MS-IMEでは、ユーザーが辞書登録をしなければなりません。だからといって、年号と西暦の変換データを1件ずつ登録するのは大変です。
 幸い、MS-IMEには単語の一括登録という機能があるので、その使い方をご紹介します。なお、年号-西暦変換データはExcelで作成したものをインターネットディスクにアップロードしておきましたので、チャレンジしてみたい方は下記のリンクをクリックして、該当ファイルをダウンロードしてお使いください。
 ただし、年号は昭和と平成しか入れてありません。それ以前の大正や明治(あるいはそれ以前)についても変換できるようにしたいという方は、Excelファイルにご自分でデータを追加してください。
 なお、Excelファイルは、xls形式(Excel2003以前用)とxlsx形式(Excel2007、Excel2010用)の2種類を用意してあります。

http://pub.idisk-just.com/fview/iq8rUSMDST5jVCV1Il32ErPNkSWU5fDEg64j9VNwKeXe-YHkv7jAjijNTtSijxWOCy97nIEmYkw


(1)単語を一括登録するための手順
 MS-IMEで単語を一括登録するには、まずユーザー辞書をいったん出力しておき、その出力したファイル人登録するデータを追加します。その後上書き保存してから、MS-IMEでそのファイルの読み込みを行うという手順になります。
 ユーザー辞書はこれまで自分が登録した単語がすべて入っている、いわば世界で一つしかないデータなので、万一の場合を考えてバックアップを保存するようにしておきます。

(2)ユーザー辞書の出力
 MS-IMEの「ツール」ボタンをクリックして「ユーザー辞書ツール」をクリックします。「ユーザー辞書ツール」が起動するので、下図のように「ツール」メニューから「一覧の出力」をクリックします。

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 「一覧の出力:単語一覧」というダイヤログボックスが表示されます。これは「名前をつけて保存」ダイヤログボックスと実態は同じなので、ユーザー辞書を保存するフォルダ(後の作業もあるのでわかりやすい場所のほうがよいと思います)を指定します。
 なお、ファイル名は「outpu1.txt」とつけられています。バックアップ・ファイルをつくるために、ファイル名を「output0.txt」に変更して「保存」ボタンをクリックします。
 保存が完了したら、もう一度同じ操作を繰り返して、今度は「output1.txt」という名前でファイルを保存します。

(3)ユーザー辞書にデータを追加する
 エクスプローラを使って、今回保存したユーザー辞書のファイル「output1.txt」をダブルクリックして開きます。(テキストファイル形式で保存されているので「メモ帳」が起動します。)ついでに、インターネットディスクからダウンロードした「年号-西暦変換(一括登録用)」Excelファイルも開きます。
 Excelファイルに保存されている3列分のデータを最終行までドラッグしてコピーしてから、「output1.txt」ファイルの最後の行の次にペースト(貼り付けします)

(メモ帳でユーザー辞書ファイルを開いたところ)
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(Excelファイルのデータを貼付けたところ)
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 貼付けが完了したら、「ファイル」メニューで「上書き保存」を行い、メモ帳を閉じます。

(4)ユーザー辞書ツールで「ツール」メニューから「テキストファイルからの登録」をクリックします。「テキストファイルからの登録」ダイヤログボックスで、先ほど上書き保存した「output1.txt」ファイルを選択して「開く」ボタンをクリックします。
 「登録処理を終了しました」と表示されたら「終了」ボタンを押して、ユーザー辞書ツールを閉じてください。
 単語登録が正常に行われているかどうかをテストします。「しょうわ30ねん」と入力して「1955年」という変換候補が表示されれば、一括登録は完了です。バックアップファイル「output0.txt」も不要ですから、削除しておきましょう。
by t_am | 2012-09-21 18:35 | 案外知られていないWordの機能
 Wordで作成した文書を保存するときに、表示される「名前をつけて保存」ダイヤログボックスでは、ファイル名のところに、作成した文書の最初の段落にある文字列が送り込まれるようになっています。(下図参照)
 
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 これは、ユーザーフレンドリーというか悪女の深情けというか、便利なときもあればそうでないときもあるという機能だと思います。最初の段落の文字列が文書のタイトルである場合、そのまま「OK」ボタンをクリックすれば保存できるので、いちいちファイル名を入力する手間が省けるという利点があります。ところが、文書によっては、最初の段落が日付であったり、あるいは(手紙のように)いきなり本文が始まる場合もあるわけですから、そういう場合にはファイル名を入力してやらなければいけません。まあ、入力しなくてもいい場合もあるということで、それは評価すべきことなのかもしれません。

 「名前をつけて保存」ダイヤログボックスが表示された状態では、よく見ると、ファイル名のところに表示されている文字列が反転表示されており、全体が選択状態になっていることがわかります。この状態で、正しいファイル名を入力すれば、既存の文字列はそれに上書きされます。(つまり、DeleteキーやBackSpaceキーを押す必要はないということです。)
 もしくは、文書の中にファイル名にしたい文字列がある場合、それをドラッグしてコピーしてから、「名前をつけて保存」ダイヤログボックスを表示させ(Ctrl+Sキーで表示させることができます)、すぐにCtrl+Vキーを押して、コピーした文字列を貼り付けることもできます。

さらには、少々トリッキーですが、最初の段落にファイル名にする文字列を入力した状態でCtrl+Sキーを押して「名前をつけて保存」ダイヤログボックスを表示させて文書を仮の状態で保存してから、最初の段落を削除してそのまま上書き保存するという方法も考えられます。

いずれにせよ、反転表示されて選択状態にある文字列は他の文字列で上書きすることができる、ということは覚えておいて損はないと思います。
by t_am | 2012-09-15 16:46 | 案外知られていないWordの機能
 Wordを使っていて、何かの拍子に、文字を入力するたびにそれまであった文字がどんどん消えていくようになってしまい、慌てた経験がありませんか?
 これはパソコンの「Insert」キー(機種によっては「Ins」と表示されています)を間違って押すことにより、文字入力のモードが切り替わったことが原因で起こります。

 Wordには、「挿入モード」と「上書きモード」の2種類が用意されており、現在の入力モードがどちらなのかは、Wordの画面左下にステータスが表示されています。

(挿入モードのステータス)
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(上書きモードのステータス)
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 入力モードの切替えはInsertキーを押して行うか、ステータスをクリックします。もしも、Insertキーを押しても上書きモードに切替わらない場合は、ステータスを直接右クリックして、「上書き」を選択します。
 上書きモードを絶対に使用しないという場合、誤ってInsertキーを押して入力モードが切り替わらないようにするために、リボンの「ファイル」タブをクリックして「オプション」の「詳細設定」を選択します。
 下図の画面で、「上書きモードの切替えにInsキーを使用する」のチェックを外します。このチェックがオンになっていると、Insertキーを押すたびに入力モードが切替わることになります。また、上書きモードをデフォルトにしたい場合、「上書きモードで入力する」のチェックをオンにします。

(上書きモードの設定)
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(挿入モードとは)
文字を入力するときに、カーソルが点滅している位置に文字を割込ませていきます。したがって、そこに既存の文字列があれば、文字を新たに入力するたびに、後ろに追いやられていくことになります。


(上書きモードとは)
 上書きモードでは、そこに既存の文字列があるとその上に新たな文字列を上書きしていくので、既存の文字列は失われてしまいます。また挿入モードとは異なり、スペースキーを押すたびに、既存の文字列は消えていき、空白文字に上書きされます。DeleteキーとBackSpaceキーの効力は挿入モードと変わりません。


 文字を入力する際に、それぞれのモードの違いは上の2つの図を比較するとわかります。挿入モードでは改行マークが表示されたままになっていますが、上書きモードでは改行マークが消えてしまっています。(実際に改行マークが消されているわけではありません。)
 通常、挿入モードと上書きモードを切替えて使うということはないと思いますし、どちらがすぐれているというものではありません。昔のワープロ専用機には上書きモードがデフォルトだった(その代わり「1文字挿入」というキーがあり、途中で文字列を挿入したい場合に使っていました。)ものもあり、特に不自由な思いはしていませんでしたから、要は慣れなのだと思います。
 なお、リボンに表示されていないコマンドとして、Wordには「全角スペースの挿入」と「半角スペースの挿入」が用意されているので、上書きモードを常時使いたいという人は、いつでもこのコマンドを使えるようにしておいた方が便利だと思います。

(「全角スペースの挿入」をいつでも使えるようにするための設定方法)
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 リボンに新たにコマンドボタンを追加するには、リボンをカスタマイズする必要があります。

1.リボンの「ファイル」タブをクリックして、「オプション」から「リボン」のユーザー設定をクリックします。(上の図の画面が開きます。)

2.「コマンドの選択」で「リボンにないコマンド」を表示させます。

3.「新しいタブ」ボタンをクリックして、リボンに新しいタブをつくります。「名前の変更」ボタンをクリックして、新しくつくったタブに「カスタム」という名前をつけておきます。

4.次に、「新しいグループ」ボタンをクリックします。

5.左側のコマンドボタン一覧を下にスクロールしていくと、「全角スペースの挿入」があるので、それをクリックしてから、「追加」ボタンを押して、先ほどつくった「カスタム」タブの中にある「新しいグループ」に追加します。(同様に「半角スペースの挿入」も追加しておきます。)

6. 最後に、「OK」ボタンをクリックしてダイヤログボックスを閉じます。

追記
 挿入モードであれば、全角スペースの挿入というコマンドボタンをわざわざ設ける必要はありません。スペースキーを押すことでそれが可能だからです。
by t_am | 2012-09-15 16:01 | 案外知られていないWordの機能
 人間が文字を書くのは人に見せるためです。例外はありません。人に見せる必要がなければ自分の胸の中にしまっておけばいいのですが、わざわざ文字を起こすからには、それを誰かに見せるためにそんなことをするのだということになります。たとえば、手帳にメモをとるのも日記を書くのも、未来の自分に見せるために書いていることになるのです。 したがって、文章を書くときには、読者を具体的に想定して書いた方が文章の出来はよくなります。
 以上は文章の中身の話ですが、これから申し上げるのは文書の体裁の話です。人に見せる以上、体裁が整っていた方が読みやすくなりますし、型をきめることによって書きやすくなるという面もあります。
 現代人はパソコンを使って文章を書いていますが、私自身パソコンの教育を受けたという経験がありません。すべて独学でやってきただけに、自分が知らないこともあると思います。そこで、この際きちんと勉強し直すというつもりで、Word について書いてみることにしました。


 今回は、「揃える」という視点でWordに備わっている機能について書いてみたいと思います。

 見栄えのする文書をつくる際に、気を配るポイントのひとつに「位置を揃える」というのがあります。ひとつ上の行の文字列と位置を揃えるためにスペースキーを使っている方もいらっしゃるかもしれません。うまくいくこともあれば、うまくいかないこともあって、たぶんストレスを感じることがあるのではないかと思います。そのようなイライラを解消するためにも、Wordに備わっている機能を活用できるようになった方がいいと思うわけです。

Wordには位置を揃えるためのツールが8つ用意されています。

①中央揃え
②右揃え
③左揃え
④両端揃え
⑤均等割付け
⑥インデント(開始位置)の調節
⑦1行目と2行目以降のインデント(ぶら下がりインデント)の調節
⑧タブ揃え

(文字列を揃えるためのツールボタンの配置)
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 なお、この図にあるように、Wordの揃える機能を使いこなすには「ルーラー」という定規の表示が必要になります。そのために、リボンの「表示」タブをクリックして「ルーラー」のチェックをオンにしておくか、ルーラーの表示切り替えボタンをクリックします。(下図参照)

(ルーラーの表示)
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(ルーラーの表示切替ボタン)
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 それともう一つ述べておくと、これらのツールを使う場合は原則として段落(文章を入力していてEnterキーを押して改行するまでの範囲のこと)単位で適用されます。したがって、異なる段落には適用されません。ですから、複数の段落に適用させたい場合は、それらの段落を全部ドラッグして選択状態にしてから、ツールを適用する必要があります。ただし、これらのツールが適用されている段落での文字入力が終わって改行した場合、その次に新たに設けられた段落にも同じ設定が自動的に引継がれることになります。


1.中央揃えと右揃え
これらは「読んで字のごとく」、文字列を行の中央と右端に配置するためのツールです。それぞれ「何に対して揃えるのか」については、この次に述べます。

2.左揃えと両端揃え
  この2つは、文章の開始位置を左端とするという点では同じですが、右端をどこにするかという点で異なります。
  具体的には下図をご覧ください。この文章は3つの段落から成り立っていますが、最初の2つの段落は左揃えに設定されており、3番目の段落は両端揃えに設定されています。
「左揃え」の場合、文字列の終わりは図の赤い線のところで統一されていますが、禁則処理(行頭に句読点が来ると見苦しくなるので、前の行の末尾に句読点を移動させる処理のこと)を行う場合に限り句読点がその右側(青い線の内側)にはみ出しています。
  一方、両端揃えの場合は、行の末尾が青い線に統一されています。すなわち、禁則処理が行われても、文字の間隔が調節されるので、行の末尾が不揃いになるということはありません。

 (左揃えと両端揃えの違い)
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  つまり、「左揃え」とは文章の左端のみを揃える(禁則処理が行われた場合、句読点が右端から飛び出す)のに対し、「両端揃え」は文章の左端と右端の両方を揃えるという違いがあります。

  ただし、「例外のない規則はない」という言葉の通り、2行目以降のインデントを調節した場合、禁則処理を行ったときは、句読点は右端に飛び出ることになります。このことは後で詳しく書きます。

(画像「2行目のインデント・両端揃えの例外」
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3.均等割付け
  均等割付けは、下図のように上下に隣接する文字列と長さを揃えたい場合や、タイトルのように文字の間隔を適度に空けて目立たせたいときに使用します。その結果、文字列は指定された長さに合わせて文字の間隔が自動的に広がることになります。
  操作方法としては、均等割付けしたい文字列をドラッグして反転表示させてから「均等割付け」ボタンをクリックし、文字列の長さを何文字分にするのかを数値で指定することになります。このとき注意したいのは、間違って改行マークまでドラッグしてしまうと、横1行すべてを使って均等割付けされてしまうことになるということです。
 
(均等割付け)
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4.インデント(開始位置)の調節
  インデント(開始位置)とは、その行の中でどこから文字列を開始するのかを示すマーカーのことをいいます。別ないい方をすれば、(横書き文書の場合)文字列の左端の位置を示すマーカーのことであるということになります。
  開始位置を右にずらす(インデントを増やす)には、下図のボタンの中にある「インデント(開始位置の調節)ボタンのうち右向矢印のあるボタンをクリックします。逆に、開始位置を左にずらすには、その左横にある左向矢印のあるボタンをクリックします。
  なお、このツールは、インデントを揃えたい段落をすべて選択した状態にしてから使った方が作業の無駄が省けます。

(ツールボタンの配置)
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5.1行目のインデントと2行目以降のインデント(ぶら下がりインデント)の調節
  前項に述べたインデントの調節ボタンをクリックすると、ルーラーの左端に下向き▼と上向き▲と■が一緒にスライドすることがわかります。インデントの調節ボタンをクリックすると、1文字分ずつインデントがスライドしていきますが、場合によってはインデントの位置を微調整したいときもあると思います。そのようなときには、マウスを使ってルーラーに設置されているインデントマーカーの位置を動かします。(位置の調整中は、マーカーから垂直方向に線が引かれて表示されるので、位置設定の目安となります。)
  
・下向き▼    
1行目のインデントを調節するためのマーカーです
・上向き▲   
 2行目以降のインデント(ぶら下がりインデントといいます)を調節するためのマーカーです
・■      
 上記2種類のインデントを同時に変更するためのマーカーです。ぶら下がりインデントが設定されている場合、1行目との差分を引き継いで調節します。

  なお、インデントマーカーには、ルーラーの右端にも上向き▲が設けられています。これは、その段落の右端(折り返し地点)を設定するときに使います。

  実際にインデントマーカーをマウスで動かしてみると、ステップを刻むようにして位置が動いていくことがわかります。このままでは位置の微調整ができないので、マウスでインデントマーカーをクリックしたときに「Alt」キーを押してみましょう。するとルーラーの表示が代わり、インデントマーカーの位置変更がスムーズに行えるようになります。

(インデントマーカーの微調整)
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6.タブ揃え
  インデントマーカーを使うことで行の開始位置を設定することができますが、たとえば飲食店のメニューのように、行の途中で文字列の位置を揃えたいという場合もあると思います。その場合「タブ揃え」というツールを使います。

(タブの使用例)
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  タブ揃えには、「左揃え」「中央揃え」「右揃え」「小数点揃え」「縦線」の5種類があり、それらを切り替えるには縦ルーラーの上にある「タブセレクタ」をクリックします。タブセレクタをクリックした順番に「左揃え」→「中央揃え」→「右揃え」→「小数点揃え」→「縦線」→「1行目のインデント」→「ぶら下がりインデント」というふうに切り替わっていきます。

(タブセレクタ)
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・左揃え    文字列の開始位置(左端)を設定します
・中央揃え   設定されて位置を中心に文字列を揃えます
・右揃え    文字列の末尾(右端)を設定します
・小数点    文字列の中に含まれる少数点の位置を設定します
・縦線     設定した位置に縦線を自動的に表示します

(タブマーカーの使い方)
  タブセレクタをクリックして、設定したいタブの種類を選択します。次に、ルーラーの上の任意の場所をクリックします。タブマーカーは、このクリックした場所に設定されます。いったん設定したタブマーカーの位置を調節するには、Altキーを押しながらタブマーカーをドラッグします。(タブマーカーをルーラーの外にドラッグすると、削除することができます。)

(タブセレクタをクリックして右揃えを表示させる)
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(ルーラーをクリックしてタブの位置を決定)
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(揃えたい文字列の左端をクリックして)
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(Tabキーを押します)
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(改行すると次の段落にも右揃えタブが引継がれます)
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  なお、タブの設定は、そのときカーソルがある段落だけに有効です。複数の段落に同じタブマーカーを設定したい場合、それらの段落をドラッグして選択状態にしてから、タブマーカーを設定します。また、タブマーカーが設定されている段落を改行した場合、タブマーカーは次の段落にも引き継がれることになります。

(タブリーダーの表示)
  タブ揃えした文字列の間に、リーダーと呼ばれる線を表示させることができます。そのためには、「タブとリーダー」ダイヤログボックスを表示させる必要があり、それには2種類の方法があります。
  手っ取り早いやり方としては、タブマーカーが設定されている段落のうちどこでもいいのでクリックして、ルーラー上にタブマーカーを表示させます。次にタブマーカーをマウスの右ボタンでダブルクリックすると「タブとリーダー」ダイヤログボックスが表示されます。
  オーソドックスなやり方としては、リボンの「ホーム」タブの中にある「段落」セクションの右下にあるボタンをクリックして「段落」ダイヤログボックスを表示させてから、左下にある「タブ設定」ボタンをクリックする方法があります。

(タブとリーダーダイヤログボックスの表示させるには赤丸のところをクリックします)
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(タブとリーダーダイヤログボックス)
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  リーダーは、このダイヤログボックスで選択したタブマーカーの左側に設定されます。タブマーカーは、図のように、それぞれ左端から○○文字というふうにタブ位置で表示されているので、どれかひとつを選択します。そのうえで、リーダーの種類を選択してOKボタンをクリックします。なお、このダイヤログボックスで、タブの種類を変更することもできます。



 なお、今回取り上げたWordの機能はWord2003以前のバージョンでも使えます。特に、2行目以降のぶら下がりインデントやタブ揃えは、レポートを作成するときには重宝するので、覚えておいて損はないはずです。
by t_am | 2012-09-15 13:46 | 案外知られていないWordの機能