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カクレ理系のやぶにらみ

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時間のある方はお読みください。軽い気持ちで読み始めると頭が痛くなります。

積極的平和主義が求められる理由

 国際協調主義に基づく「積極的平和主義」というわかりにくいフレーズは、どうやら、「欧米が中心となって築いてきた国際協調体制の枠組みの中で日本は利益を得ているのだから、今後もこの体制を堅持するため、日本も積極的・自発的に関わっていかなければならない」という考えかたが出発点にあるようだ。
 その目指すところは、国際協調体制を脅かす国や勢力が登場した場合、日本も他の国々とともに武力行使に参加するというものではないかと睨んでいる。大雑把ないい方をすれば、平和を維持するためには武力行使も辞さない、ということになる。
 このように、一見理にかなった政策であるかのように思えるが、この政策が妥当かどうかを判断するには、今の国際協調体制について再考する必要があるだろう。まず思い浮かぶのは、富の集中による格差と貧困の拡大である。虐げられた人々が抱く不満は、たとえばネオナチなどの極右勢力の伸長を促している。極右勢力は、その不満のはけ口として、社会の中のマイノリティを差別し迫害するようになる。そうやってはじき出された人々の中からたとえばISに加わる人間も出てくるようになるわけだ。(実をいうと、ISとはイラクやシリアの中の極右勢力-ネオナチのようなもの-が急成長したものだと思っている。)
 こうしてみると、欧米が中心になって築いてきた国際協調体制もだいぶ制度疲労が進行し、それがもたらすメリットはともかくとして、デメリットの方が目立つようになってきているように思える。そういう決して未来が明るいとはいえない国際協調体制を堅持するために、日本がこれまで以上にコストをかけ、さらに武力行使というリスクを負うというのは果たして賢明な選択といえるのだろうか?
 誰がこのような政策を支持するのだろうかと考えてみると、ひとつには現行の国際協調体制の中で恩恵を蒙っている人たち(具体的にいうと、この円安株高で大儲けしている人たち)があげられる。次に想像できるのは、戦争による特需を期待している人たちである。武器輸出三原則も「防衛装備移転三原則」と名前が変わり、武器の輸出が基本的に認められるようになったので、着々とレールが敷かれていると考えた方がいいのかもしれない。
by t_am | 2015-03-21 00:53 | その他