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カクレ理系のやぶにらみ

tamm.exblog.jp

時間のある方はお読みください。軽い気持ちで読み始めると頭が痛くなります。

一部を全部と思うカン違い

 Facebookで、ときどきBLOGOSの紹介が表示されることがあり、先日は下記のブログが掲載されていたので読みに行ってきました。

「ゲスの中のゲス」
http://blogos.com/article/94707/

 リンクを辿るのが面倒だという人のために概略を書いておくと、父親を亡くした芸能人が、葬式を済ませたばかりの母親の所に週刊誌が取材に来たといって怒っているというニュースをに対する、フリーランスのアナウンサーの控えめな反論です。
 ごく大雑把に書くと、趣旨は以下のとおりです。

(1)そうやって怒ってるあんただって、自分の家族の話をネタにしてたでしょ。
   (だから取材に行ったんだよ。)
(2)視聴者が知りたがってるから、悪いと思いつつやってるんだ。

 ここで面白かったのは、この筆者にとって世の中の人は視聴者(自局のテレビ番組を見てくれる人)以外に存在しないと思っているということです。王監督の奥さんが亡くなったときにインタビューに行ったエピソードが書かれていますが、行く前にディレクターから、「辛いのは分かるけどな、そもそも俺らテレビやマスコミなんて、世間の鏡でしかないんだぞ?」と言われたそうです。
 このディレクター氏は世間といってますが、要するに、「奥さんが亡くなったことについての王監督の声を聞きたがっている人」がこのディレクター氏にとって世間の人なんですね。それ以外の人は眼中にないわけです。
 そういうゴシップに興味のない人がいるということは、理屈では理解しているのでしょうが、自分の顧客だとは思っていないことがわかります。
 一人の例外もなく万人に受け入れられる番組などあり得ないがゆえに、より多くの人の興味を引きそうな話題を求めるというのは、番組制作のあり方として正しいと思います。問題は、自分が視聴者だと思っている人が実際にどれだけいるのかという検証を、おそらくこの人たちはしていないというところにあります。その結果がテレビ離れであり、民放各局にとっては広告料収入の減収という形で現れているといってもよいと思います。テレビ離れについては、ゲーム機やスマホの普及が原因であるという指摘もあることでしょうが、要するにテレビ番組がつまらなくなってきている(スマホやゲームの方が面白い)ということに違いはありません。

 せっかくのアナウンサー氏の意見ですが、こういう意識でいる以上テレビの凋落は止まらないのだろうなと思った記事でした。
by t_am | 2015-01-04 17:55 | その他