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カクレ理系のやぶにらみ

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時間のある方はお読みください。軽い気持ちで読み始めると頭が痛くなります。

愛国心について

 11月16日付琉球新報が伝えるところによれば、「下村博文文部科学相は15日の記者会見で、小中高校の教科書検定基準と教科書無償措置法を見直」すということです。

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-215377-storytopic-62.html

 要するに、愛国心を育てることを教育の目標のひとつに掲げた改正教育基本法(第1次安倍内閣で成立)の趣旨を徹底させるために、愛国心について不十分な記述の教科書は不合格にするというものです。
 自殺者が毎年3万人を超えるような国、貧困によって餓死する人もいる国に対し愛国心を持たせようというのが自公政権の意思のようですが、順番が逆であるということを申し上げておきます。
 本来、人間は、感動すれば涙が溢れることもあれば自然と拍手をするものですし、心底ありがたいと思ったり、尊敬の念を感じたときには自然と頭が下がるものです。したがって、愛国心を育てたいというのであれば、政治家と官僚の皆さんは率先して愛される国づくりに努めるのが筋でしょう。
 選挙があっても投票に行かないというのは愛国心に溢れた行動であるかどうかは自ずと明らかであるように思われます。また、文部科学省の官僚と大臣がまともな神経も持ち主であれば、投票率が低迷していることは自分たちが指導してきた教育に落ち度があった結果であると反省してから、教科書会社を批判するはずなのですが、下村大臣がそのような反省の弁を述べたという話は聞きません。
 また、「(消えた年金記録に関して)私の内閣ですべてを解決してまいります。」と豪語し、「最後のおひとりに至るまで、記録をチェックして、まじめに保険料を払って来られた方々にしっかりと年金を正しく、お支払いをしていく」と述べておきながら、病気によりすべてを放り出して辞任した首相がいました。この方はつい最近再び総理大臣になったようですが、ご自分の6年前の発言が中途半端なままになっていることについてまったく触れようとしていません。この方はどうやら過去の自分の発言について頬被りをするつもりのようです。
 また、国民がまじめに払ってきた保険料をグリーンピアという施設に注ぎ込んだ挙げ句、ドブに捨てる真似をさせた政党がありましたが、その政党の政治家で責任をとった人がいたという話も聞きません。しかも、消えた年金記録の所轄官庁である社会保険庁の官僚で責任をとった人がいたという話も聞きません。
 民間であれば損害賠償責任を追及されてもしかたのない事案でありながら、政治家と官僚に関しては事実上免責されるという不思議な国のどこに愛国心を持てというのでしょうか。
 わが身を省みず他人に要求する人間のことを、日本語では「恥知らず」と呼びます。恥知らずが国民に愛国心を押し付けるという珍妙な出来事が、今この国では起こっているのです。
by t_am | 2013-11-16 22:56 | その他