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カクレ理系のやぶにらみ

tamm.exblog.jp

時間のある方はお読みください。軽い気持ちで読み始めると頭が痛くなります。

忘れっぽい国民

 衆議院選挙が近づいています。選挙の結果がどうなろうとも、参議院で過半数を制している政党がない(議席総数242、うち民主党88、自民党83、公明党19、国民の生活が第一12、以下省略。Yahoo!みんなの政治 http://seiji.yahoo.co.jp/guide/giseki/ から引用しました)以上、「国会のねじれ現象」は少なくとも来年の参議院選挙まで続く見通しです。
 この国会のねじれ現象を称して「決められない政治」というフレーズをよく耳にします。重要法案がなかなか可決されないことを称したものらしいのですが、すんなりと法案が可決されないことが悪いことであるかのようなニュアンスが込められています。
 衆議院と参議院の勢力の逆転現象が起こったのは、2007年の安倍内閣のときです。「美しい国」「戦後レジームからの脱却」というスローガンを掲げて自民党の総裁選を制した安倍総理は、憲法改正のための国民投票法案、教育基本法の改正、防衛庁の昇格など様々な「改革」にエネルギッシュに取り組みましたが、7月の参議院選挙では惨敗を喫し、自民公明合わせて選挙前には133議席あったのが103議席と過半数を割り込んでしまいました(総議席数242)。逆に、民主党と国民新党を合わせた議席数は122議席となり、過半数を超えてしまいました。
 ところが、2010年に行われた選挙では、当時の菅総理が唐突に言い出した消費税増税によって民主党が惨敗し、冒頭に記載した通りの勢力図となってしまいました。

 こうしてみると、国会のねじれ現象というのは時の政権の動きに対し不安を感じた国民の投票行動が、結果として政府の動きを縛る方向に作用したことがわかります。つまり、国会のねじれ現象というのは「簡単に決められては困る」という大多数の国民の意思の現れであると理解することができるのです。

 現在のトレンドとして、威勢のいいことを言う政治家、はっきりとものを言う政治家が人気を集める傾向があります。政治家の人気と政策はいつの時代でも無関係ですから、衆議院選挙ではそういう政治家が引っ張っている政党が勢力を伸ばすのかもしれません。
 しかし、先ほども申し上げたように、来年は参議院の改選の年でもあります。ということは、どの政党が勢力を伸ばしたとしても約7ヶ月後の参議院選挙のときには愛想を尽かされている可能性もあるということを意味します。
 そういうことを考えると、来年まで居座って衆参同時選挙を行うという選択肢もあった(実現可能だったかどうかは別)わけですが、この年末の選挙に向けて衆議院解散した野田総理の決断は、この人には珍しく的を射た判断だったといえるかもしれません。
by t_am | 2012-12-03 23:45 | その他