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カクレ理系のやぶにらみ

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時間のある方はお読みください。軽い気持ちで読み始めると頭が痛くなります。

魑魅魍魎再び

 10月25日石原都知事が緊急記者会見を開き、知事の職を辞した上で新党を結成して国政に復帰する考えであることを表明しました。
 石原都知事の会見についての詳報は以下のサイトに詳しく掲載されているので、興味のある方はご覧ください。

(石原都知事会見詳報)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121025/stt12102515210009-n1.htm

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121025/stt12102515530016-n1.htm

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121025/stt12102516260017-n1.htm

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121025/stt12102516430018-n1.htm

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121025/stt12102517090020-n1.htm


 石原都知事の言葉の中で、「明治以来続いている官僚制度をシャッフルしないと国民が報われない」というのがありました。敵を示して攻撃を加えることで大衆の支持を得ようとする手法は変わらないと思うと、正直言ってうんざりしています。
 環境省のように、なくても誰も困らない役所もあることは事実ですが、石原慎太郎(もう辞任したので、以後敬称を省略することにします)は、官僚制度の問題点を指摘しながら政治家の責任については頬被りしています。官僚は本来実務を担当する立場であり、政治家が企画した政策を実行するのが役割です。
 石原慎太郎は、官僚に発想力がないといいますが、それをいうなら先ず政策立案能力のない政治家を責めるべきでしょう。

 また、憲法改正は石原慎太郎の持論ですが、憲法改正論者に対して私が感じている疑問は、なぜ日米地位協定の改定に取り組もうとしないのか? ということです。憲法改正論者の主張は、現行憲法は占領軍に押し付けられたものだというものであり、石原慎太郎も同じことを言っています。それを言うならば、日米地位協定は日本とアメリカの立場を著しく不平等にしているのですから、何をさておいても真っ先にこのことを正すべきでしょう。けれども、石原慎太郎にせよ安倍晋三にせよ、日米地位協定の改定に取り組むと明言したことはないのですから、彼らの主張はしょせんは人気取りのポーズにすぎないと思って差し支えないでしょう。(日米地位協定は政府間の協定にすぎないので、国会の批准も不要です。したがって憲法改正よりははるかに難易度が低い反面、国民の監視が行き届かない恐れも高いといえます。ちなみにTPPについても同じことがいえます。)

 そもそも、石原慎太郎が新党を結成してたちあがれ日本を吸収したとしても政権を得られるだけの勢力にはなりません。したがって官僚制度をシャッフルするとか憲法改正とか勇ましいことを言ってはいるものの、どれだけ実現できるかとなると、甚だ心許ないといえるのです。さらに、80歳という年齢を考えると総理大臣になれる可能性もないでしょうし、いったい何を考えているのかと思ってしまいます。
 穿った見方をすれば、石原伸晃氏が自民党を離脱して父親の新党に合流するのではないかという可能性も否定できないと思います。石原新党結成とともに政界の再編成の動きが起こるわけですから、そこである程度の勢力を集めておいて息子に譲り渡すつもりでいるのかもしれません。(ただし、石原伸晃氏以上の能力を持つ政治家が現れた場合、すべてさらわれてしまうというリスクもあるわけです。)

 江川紹子さんがTweetしておられましたが、都知事の権力があったからこそある程度の実績を残すことができたわけで、これが国会議員になると数を集めなければ権力を握ることができないわけです。したがって、石原慎太郎に何ができるのか疑問に思いますし、正直言うと何もしてほしくないという気持ちの方が強いのです。
by t_am | 2012-10-25 22:42 | その他