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カクレ理系のやぶにらみ

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時間のある方はお読みください。軽い気持ちで読み始めると頭が痛くなります。

困った人  -小宮山洋子厚生労働大臣-

 小宮山洋子厚生労働大臣が9月5日の記者会見で、たばこ税について「毎年一定額上げていくべきだ。少なくとも700円台まではたどり着きたい」と述べたとのことです。さらに、「世界の平均は600円台。日本は価格が低い」と述べたうえで、「税収のためではなく、健康を守るためにやるべきだ」とも発言し、たばこ事業法が財務省所轄であることについて「(財源確保目的の法律ではなく)健康の法律として厚労省が持てるようになればいい」とも述べています。(引用は、毎日新聞のサイトから)

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110906k0000m040059000c.html

 小宮山洋子氏個人が禁煙を主張するのはいっこうに構いません。しかし、個人の主義主張(あるいは好き嫌いといってもいいかもしれません)を政治の場に持ち込むのはやめていただきたい。わが国の政治家は、権力を握ると自分の主義主張を他人に強制しようとするのはなぜなのでしょうね。

 小宮山厚労相の増税論の根拠のひとつが、「世界のたばこの価格は日本よりも高い」というものです。この発言をみると、小宮山氏のいう「世界」の中には中国を始めとするアジアの国々(日本よりもたばこの価格が安い)は入っていないことがわかります。もっとはっきりいうと、この人にとって「世界」というのはアメリカやヨーロッパのように高級な国で成り立っており、アジアやアフリカなどは度外視されているのです。
 ついでに申し上げると、そんなに外国の価格水準が適性であり、日本のそれが間違っているというのであれば、牛肉の価格をアメリカ並みにしてもらいたいと思います。
 アメリカには、見倣うべきよいところもあれば真似をしてはいけない悪いところもあります。これはヨーロッパの国々もいっしょです。そういうところに小宮山氏が気づいていないはずはないはないので、結局自分に都合のいいときだけ外国の事例を持ち出しているのであって、これは卑怯であると思います。そうではなく、小宮山氏が気づいていないとしたら、失礼ながら政治家としての適性を欠いていると思われますので、すみやかに引退された方が国家のため国民のためだと思います。

 「健康のため」たばこの増税が必要だという前に、食品に関する国の暫定規制値から「暫定」をとる努力をしたらどうなのでしょうか。あなたの大好きな「世界」のどこに、放射線に関する「暫定」規制値を設けている国があるというのですか?

 たばこは本人の自由意思で吸うか吸わないかを決めることができます。しかし、放射能に汚染された水や食料品はそうはいきません。放射線が測定されたけれども国が決めた暫定規制値以下だったので問題ないとして出荷した、というニュースを聞きます。個々の食材は暫定規制値以下であっても、それらを組み合わせた調理加工の過程で放射能が濃縮される心配もあるわけです。学校給食や食品メーカーの工場にそういう食材が紛れ込むと、その影響は計り知れないものがあります。

 チームワークというのは、その局面において自分は何をすべきであるかチームのメンバーが瞬時に判断できる能力を持っていることで成立するものです。小宮山厚労相が野田内閣の一員であるならば、自分が最優先で取り組まなければならない課題は何か、答えは自ずと明らかであるはずです。
 小宮山氏がたばこの増税に取組みたいのであれば、国民の大多数が「厚生労働大臣として小宮山洋子のいうことはもっともだ」と思うような実績をあげてからにしてはいかがかと思います。
 そういうことに自覚のない閣僚がいるということは、野田内閣も案外短命に終わるのではないかという気がします。
by T_am | 2011-09-05 22:45 | その他