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カクレ理系のやぶにらみ

tamm.exblog.jp

時間のある方はお読みください。軽い気持ちで読み始めると頭が痛くなります。

ゴキブリ

 女の人はゴキブリが嫌いです。
 少なくとも私は、今までに「ワタシ、ゴキブリが好きなの。」と告白してくれた女の人に会ったことはないので、女の人はおしなべてゴキブリが嫌いだと断定してもよいのではないかと思っています。

 それにしても、ゴキブリを見つけた女の人というのはどうしてあんな大声をあげるのでしょうね。ご近所の迷惑ではないかと思うのですが、そんなことは構ってられないといわんばかりに大きな声をあげてくれます。

 私にとってこのことは長い間、謎でした。ゴキブリヲ見ツケタ女ノ人ハ、ドウシテアンナニ大キナ声ヲ張リ上ゲルノダロウ?

 いかがですか? 答えがわかりますか?

 私がようやく思い当たった解答は、大声で叫ぶというのは助けを求めているというものです。つまり、「誰かー! 誰か助けてー!」といっているのだということです。

 年配の読者の方は、アメリカ製アニメの「ポパイ」を思い出してください。この偉大なるワンパターン・アニメのプロットは、ポパイの恋人であるオリーブが敵役のブルートにさらわれるところからクライマックスとなります。体格はブルートの方がポパイよりも圧倒的にすぐれているのですが、ポパイが缶詰に入ったホウレン草を食べることで超人的なパワーを手にしてブルートをやっつけて無事オリーブを救い出すというパターンは毎回同じです。そして、オリーブがブルートにさらわれるときに「助けてー! ポパイ!助けてー!」と叫ぶのも同じです。

 実は、敵にさらわれた絶世の美女を救いに行くという物語はポパイだけではありません。E・R・バロウズが書いたSF「火星シリーズ」や「金星シリーズ」でも同様のプロットが盛り込まれています。
 それらに共通するのは、どのヒロインも美人である以外に取り柄がないということです。しかも、オリーブに至っては、「いつまで経っても学習しない女だなあ。」と観客が思うような描き方(美人だけれども、ばかで足手まとい)がされています。日本ではこういうプロットの物語を見かけることはあまりありませんが、アメリカ人というのは主人公がヒロインを救いに行くという物語が大好きなのですね。
 もっとも、時代が変わったせいか、最近の映画のヒロインというのは美人で気が強くて腕っ節も強いというキャラクターになっています(怪傑ゾロやパイレーツ・オブ・カリビアンをみればわかります)。このことは実社会でもそういう女の人が増えてきているということを反映しているのかもしれません。
 彼女たちが自宅の台所でゴキブリを見つけたときに、はたしてどのような反応をするのか興味がつきないところです。

 私などは、ゴキブリを見つけて叫ぶくらいなら、もっと台所をきれいにすればいいのに、といつも思ってしまいます。
 ゴキブリが人目につくようになるのは、そこで繁殖しているからであり、繁殖するには餌が必要となります。たとえば、流し台のスミにある水切りかごの中に残飯が放り込まれている状態というのは、ゴキブリを飼育しているようなものです。したがって、ゴキブリに餌を与えないように常に台所をピカピカにしておけばいいのですが、そういう発想はないのですね。ゆえに、見つけ次第、殺しても殺してもゴキブリを撲滅することはいつまで経ってもできないのです。

 あなたの奥さんや恋人がゴキブリを見つけて大声をあげているのを聞いたとき、「やれやれ」と思ったことはありませんか? 大げさにいえば、これも男尊女卑の一種であるといえるかもしれません。それは、男が女の人に対して昔から抱いていた感情の一端なのではないか、という気がします。
 
by T_am | 2011-07-18 00:01 | その他