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カクレ理系のやぶにらみ

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時間のある方はお読みください。軽い気持ちで読み始めると頭が痛くなります。

ストレッチしましょ

 NHKはいろいろと問題もあるテレビ局ですが、いいところもあって、昔から科学的知見をわかりやすく親しみやすく伝えようとする番組づくりを行っています。最近では「ためしてガッテン」という番組がそうで、4月20日に放送された「役立ちたい!避難生活が楽になる裏技SP」というのには感心しました。だから、今回書くことには、この番組の受け売りも混じっています。

 長時間同じ姿勢を続けているとどうしても血行が悪くなってしまいます。デスクワーク、立ち仕事、車の運転。どれもそうで、こういうことを繰り返していると肩こりや脚がだるいといった症状を引き起こします。
 これらの症状は血液とリンパ液の流れが悪くなっていることが原因ですから、解決方法としてはその流れをよくしてやればよいのですが、ストレッチ体操が効果的です。
 ストレッチ体操といっても大げさなものではなく、筋肉や腱、関節を伸ばす体操のことで要は自分にあったものをやればよいのです。
 血液は心臓という強力なポンプによって送られているのですが、血液を送る力は末端の血管にいけばいくほど弱まってしまいます。長時間の立ち仕事をすると脚がだるくなるのはなぜかというと、心臓から遠いだけあってもともと血液が流れにくくなっているうえに、地球の重力によって血液を下に引っ張る(これは血液が内臓に戻ろうとするのと反対の方向になる)力が働きます。一方、立ち仕事を続けているために筋肉が緊張状態にあるので疲労はしだいに蓄積していきます。しかし血液の流れが悪くなっているので、疲労がいっこうに回復しないという状態になるのです。(肩こりも筋肉の緊張状態が続くことによる疲労の蓄積が原因です。)
 こういうことを毎日続けていると、関節の可動域が狭くなり「身体が硬く」なっていきます。そうすると、筋肉は限られた範囲でしか収縮しませんから、血行はさらに悪くなっていきます。

 ストレッチは筋肉を伸ばすことによって関節の可動域を広げ、血液とリンパ液の流れを促進する効果があります。それでは、なぜ筋肉を伸ばすと血液やリンパ液の流れがよくなるのかというと、筋肉を伸ばすことによって血管とリンパ管がそれだけ圧迫されて細くなるからです。ホースを蛇口につないで先端を指で細くなるようにつまむと水の勢いが強くなります。同様に、筋肉を伸ばすことで血管が細くなると、その分血液の勢いが強くなるので流れやすくなるのです。
 リンパ液には血液と違って心臓のように送り出すポンプはありません。その代わり、リンパ管の周囲の筋肉が伸びたり縮んだりすることで少しずつ身体の中を循環するようになっています。したがって、長時間同じ姿勢をとり続けることはリンパ液の循環も悪くするということがおわかりいただけると思います。
 
 そこで、肩こりや脚のだるさをとるための簡単な体操をいくつかご紹介しておきます。

(肩こり)
・腕を大きくゆっくり回します。このとき肘は曲げておき、肘に引っ張られる感覚で大きく回します。前向きに数回、後ろ向きに数回廻します。なお、人によっては、腕が上がらないという方もいらっしゃると思います。その場合は無理のない範囲で腕を廻しましょう。毎日続けていればしだいに腕も上がるようになっていきます。
・頭をゆっくり大きく廻します。時計回りに数回、反時計回りに数回。このときに首を支えている筋肉がひっぱられるような感じがすればしめたものです。

 人間の頭というのはかなり重いので、これを支える首と肩の筋肉には相当の負担がかかっています。目の悪い人がパソコンを使う場合、顎を上げて前屈みになりがちですから余計に肩が凝ることになります。意識して姿勢をよくすることで、筋肉が偏った緊張状態に陥るのを防ぐことができます。

(背中のこり、腰痛)
・両腕を伸ばし頭の上で組みます(このとき肘を伸ばす感覚で)。そのまま息を吸いながら上体を後ろに反らします。(息を吐きながら後ろに反らすと転んでしまうことがあるので注意してください。)
 なお、このときにつま先を上げると「ガッテン流イナバウアー」となります。

 
(脚のだるさ)
・両足を揃えて伸ばし、そのまま上体を前に倒します。腿の裏側が突っ張る感じがしますが、何回か繰り返します。このときに、つま先を上げて手でつかむようにするとふくらはぎも伸ばすことができるのでさらに効果的です。
・脚を伸ばして仰向けに寝ます。家族に足首をつかんでもらい、もう片方の手でゆっくりとつま先を上げたり下げたりを繰り返してもらいます。


 筋肉というのは自分では縮むことしかできません。縮んだ筋肉を伸ばすには別な筋肉によって伸ばしてもらう以外に方法はないのです。長時間同じ姿勢をとった後は、意識的に縮んだ筋肉を伸ばすということをしないでいると、しだいに関節の可動域が狭くなりそれだけ身体が硬くなっていきます。脚がだるい、肩が凝るという症状を訴える人をみていると概ね身体が硬い人が多いようですから、ストレッチ体操をして柔らかい身体にしていくことによって、これらの症状は改善されるはずです。なお、風呂上がりは血行もよくなっていて無理なくストレッチができるので効果的です。
by T_am | 2011-05-10 10:43 | その他