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カクレ理系のやぶにらみ

tamm.exblog.jp

時間のある方はお読みください。軽い気持ちで読み始めると頭が痛くなります。

福島原発10基の廃炉の署名要請 -私はなぜ賛成するのか-

 知人から下記のメールが送られてきました。内容は福島原発10基の原子炉の廃炉を求めるというものです。
 さらに、これを読んだ別の人が、今回の原発事故に関するいろいろなリンクを提示してくれましたので、それも掲載します。

 こういう動きに対して、「既に日本の電力の4割は原発でまかなわれているのだから、これをやめるわけにはいかない。やめれば日本は大変なことになる。」という反論があることは私も知っています。私は、基本的に原発は必要だと思っているのですが、それでも福島原発(というよりも現在の国内の原発のすべて)の廃炉に賛成するものです。その理由は最後に述べます。

(最初に届いたメール)
日本の友人から送られてきました。少しでも原発を見直すきっかけになればと思い転送します。
宜しくお願いします。

多くの方に署名していただきたいと思い、転送します。

もし、以下福島原発廃炉に賛同いただければ、署名にご協力よろしくお願いします。
あと、以下もオンライン署名できます!


http://www.antinuke.net/kaminoseki/


皆様へ
転載します。今市民が声を出せば、伝わり行動になると
意図しております。郡山市長の声明文を是非ご覧ください。
周りの方への情報の拡散をどうぞよろしくお願いいたします。

郡山市HP


http://www.city.koriyama.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=22874


福島原発の「廃炉」を求める有志の会(要請書ダウンロード)

http://fukushimahairo.web.fc2.com/

呼びかけ

緊急署名を呼びかけます。

郡山市長の要請を積極的に受けとめ、ただちに福島原発10基の
「廃炉」を決めてください。
3月19日の午後、原正夫郡山市長が「廃炉」を訴えたことを、重
要な契機として生かさなければ、と思います。 もう一つは、
刻々、ヒバクの恐怖が、私たち市民にも襲ってくるかもしれないとき、
今までヒバクを前提として動かされていた原発に、多くの関心を寄せな
ければ、と思います。

ぜひぜひ、この署名を広めるために、ご協力下さい。

★署名用紙
⇒ダウンロード(PDF)
送付先は署名用紙をご参照ください

★メール署名
送り先: fukushima.hairo [at-mark] gmail.com ([at-mark] の
部分を @ に置き換えてください)
署名方法:上記アドレスに氏名(ハンドルネームは不可)、住所を書い
て送信して下さい。識別のためメールのタイトルを「署名賛同」として
下さい。

署名での個人情報の取り扱い
本署名、メール署名での個人情報は本署名行動のため以外には使用しな
いことを約束いたします。メール署名でのメールアドレス等個人情報は
署名行動終了後廃棄します。
提出日も提出方法もこれから検討します。

追って、ここにお知らせします。

取り急ぎ。

福島原発の「廃炉」を求める有志の会
連絡先:fukushima.hairo [at-mark] gmail.com


とりわけ首都圏に住む私達は、ある意味で加害者です。

福島で作られる電気は福島では消費されず、首都圏で使われます。

深刻な事故の恐怖、放射能汚染を前に、地元が「そばに原発はゴメンだ!」という声をあげたことを、私達は重大に受け止めなければなりません。

放射能汚染の恐怖が、自分の身にも降りかかるかもしれないこの深刻な事態になって初めて、地元の人たちの気持ちを共有できる状況が生まれました。

いま、私達には「政府は地元の声を聞け!」という責任があると思いました。

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郡山市災害対策本部 本部長 原 正夫 郡山市長より のメッセージを転載(一
部)

郡山市災害対策本部 本部長 原 正夫 郡山市長より
 今回の災害にあたりましては、全国各地から温かいご支援をいただき、心から感謝と御礼を申し上げます。
郡山市民の避難状況につきましては、懸命な復旧活動の結果、当初の約1万人から約3千人に減少をしております。
しかし、原発の事故に伴い、県内各地からの本市への避難者数は、5,000人以上となっており、避難されてきた方々は、大変不便をしております。
特に、病気の方々に対しましても、本市の医療関係機関に懸命な対応をしていただいておりますが、医療品等に不足が生じつつある状況にあります。
大震災発生以来、私は、職員はじめ関係者の方々と市民の安全・安心の確保のため、全身全霊を持って対応してまいりました。
原発事故に関しましては、今日まで、国と東京電力の事故に対する対応のあり方について正確に情報を把握することができませんでしたが、本日の新聞報道を見て大変驚きました。

 国と東京電力は、郡山市民、福島県民の命を第一とし、原発「廃炉」を前提に対応しているものと考えておりましたが、国・東京電力は、今後の産業・経済を優先し、「廃炉」を前提としたアメリカ合衆国からの支援を断ったことは言語道断であります。
私は、郡山市民を代表して、さらには、福島県民として、今回の原発事故には、「廃炉」を前提として対応することとし、スリーマイル島の原発事故を経験しているアメリカ合衆国からの支援を早急に受け入れ、一刻も早く原発事故の沈静化を図るよう国及び東京電力に対し、強く要望すると同時に、この件に関し、海江田経済産業大臣に直接電話で要請いたしました。
また、佐藤県知事、佐藤県議会議長及び渡辺いわき市長などと電話連絡をとり、市民あげて、さらには県民の方々と一緒に国と東京電力に強く訴えたいと思います。

 お集まりの報道機関の皆さまにおかれましては、この趣旨をご理解いただき全国民の皆さまに、さらには、全世界の皆さまにこのメッセージを報道していただきますようよろしくお願いいたします。



(上記のメールを受信した人による補足のリンク)
 ありがとうございます。署名をします。多くのメールアドレスを見たので今いろいろ見ている現状のリンクを送ります。是非色んな人に見てもらいたいと思い送ります。砂入
みなさん、
 現在のの色んな情報源のリンクを送ります。私たちはお金を集めたりも出来ますが必要な情報を広めると言う仕事もできると思います。聞く話によると中国みたいに米国の原子力、放射能のサイトなどが日本から見れない事になったりしています。たぶん、メディアと政府がやってるのかもしれません。中には賛成できない情報もあると思いますが東京は情報が不足していると聞きました。出来るだけ数多くの人たちに現状をお知らせするのも大 切だと思います。色んな人に送ってあげてください。


福島原発で何が起きているのか: 放射線探知機を持って原発を調べに行ったジャーナリストのお話

http://www.ustream.tv/recorded/13509353#utm_campaign=twitter.com&utm_source=13509353&utm_medium=social


武田邦彦教授が緊急インタビューに応じる。未曾有の被害をもたらした東日本大震災と同時に発生した大津波によって冷却装置に致命的なダメージを受けた福島第一原子力発電所。想定外の放射性物質が大気中に漏れ出し、世界中から大きな注目を浴びている日本の原子力政策のウラ側を大暴露する武田教授。
http://www.youtube.com/watch?v=gW8pfbLzbas


震災被災者を支援するための寄付先に迷ったので、どこに寄付したら、最終的にどこにお金が行くのか 
http://irritantis.info/archives/652


【緊急生放送】 東北関東大震災 いま何が起きているのか PART1
http://www.ustream.tv/recorded/13397393


【緊急生放送】 東北関東大震災 いま何が起きているのか 
http://www.ustream.tv/recorded/13399132


体内被曝
http://www.pharm.or.jp/dictionary/wiki.cgi?%E4%BD%93%E5%86%85%E8%A2%AB%E6%9B%9D


【福島原発】放射能による内部被ばくを警告~緊急現地報告
http://www.youtube.com/watch?v=rMssj9rqXSQ

Chernobyl Cleanup Survivor's Message for Japan: 'Run Away as Quickly as Possible'
http://www.aolnews.com/2011/03/22/chernobyl-cleanup-survivors-message-for-japan-run-away-as-qui/?icid=maing|main5|dl3|sec1_lnk2|51283


放射能から身を守る為に
http://doraku.asahi.com/special/shinsai/110322_03.html


田中優さん、反原発の立場で活動を続ける文筆家のものすごくわかりやすい話での、現状からの未来の日本のビジョン。原発なしで主に電気をどうするか?
http://www.ustream.tv/recorded/13373990#utm_campaign=www.facebook.com&utm_source=13373990&utm_medium=social


昨夜のCS放送番組。「ニュースの深層」
http://www.youtube.com/watch?v=AjOMiQL6bQw

広瀬隆: 今夜3月17日、夜8時~、朝日ニュースター(CS朝日):一時間の生番組で福島原発事故についてマスコミ批判有料の衛星放送
1/3 http://www.youtube.com/watch?v=veFYCa9nbMY
2/3 http://www.youtube.com/watch?v=wlVlmyyNxlw
3/3 http://www.youtube.com/watch?v=rpcuM1v90XE
(引用終わり)


 福島原発の事故後、セイヤさんから教えてもらい、保安院のメール配信サービスに登録して、情報を直接もらうようにしたところ、呆れてしましました。理由は2つあります。

 1番目の理由は情報のスピードが遅いこと。配信されるメールの内容は既にテレビなどで報道されている内容と何も変わりません。
 2番目は事実を淡々と述べているに過ぎないこと。

 たとえば、本日送られて来たメールの内容(3月27日8時00分現在)は次のとおりです。

最新の状況は以下のとおりです。
○福島第一原子力発電所関係
<1から3号機>
・原子炉圧力容器へ淡水注入中

<使用済燃料共用プール>
・26日15:30時点でのプール水温度は43℃程度

(引用終わり)

 保安院について、広瀬隆さんは「バカ集団」といい、武田邦彦教授は「無責任」といっていますが、本当にその通りだと思います。このメールを読んだときの感想は「だからどーした?」というものです。原子炉圧力容器内への海水の注入は何日も前から行われており、現在はそれが真水に替わったのですが、保安院という立場の官庁が発信する情報であれば、なぜ原子炉に水を注入するのか、既に何日も水を注入してきて現在はどのような状況になってきているのか、ということも国民に伝える義務があるはずです。けれども、そういう意味のある情報は一切流さずに、起こっている事実だけ(しかも施設内で時々測定しているはずの放射線量については黙殺している)を淡々と伝えるにとどまっています。
 あとはマスコミや視聴者がその事実を勝手に解釈するということが続いているのです。
 一例をあげましょう。「外部から電源を引いてきた結果、中央制御室の照明が灯った(4基中3基)」という発表された事実に対し、「これで今後の作業がやりやすくなる」というのはマスコミの解釈です。それを聞いた視聴者は「とりあえず一安心」と勝手に思い込んでいるわけです。しかし、現実には原子炉圧力容器から漏れた放射性物質が施設内を高濃度で汚染している状況に代わりはなく、しかも今後まだ崩壊熱を出し続ける燃料棒をひらすための冷却水を循環させる設備を稼働させるという課題が残っています。その際に懸念されるのは、冷却水の循環系のどこかで水漏れが発生しているのではないかということであり、それが解消されない限り外部に放射性物質が拡散していくという事態は変わらないのです。
 保安院のメールにはこうした疑問に答える情報が一切含まれていません。「バカ集団」とか「無責任」といわれるのも当然であると思います。
 それよりも、このような連中が原子力発電所の監督官庁にいるという事実の方が無視できないのです。

 原子力発電所を建設するにあたって、国は周辺の自治体とそこに住む住民に対して「原発は絶対安全である」といい、さまざまな補助金を与え続けてきました。(これは米軍基地の問題と同種同根であるといえます。)
 今回の事故で、「絶対安全である」という説明は嘘だったことが明らかになったわけですし、さらに、約1100年前に起きた貞観地震を解析した結果この地域が大津波を伴う地震に襲われる可能性があるという指摘をされていながら、その対策を怠っていたという事実も明らかになりました。

(毎日新聞の記事)
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110327k0000m040036000c.html


 私は、政策とは国と国民の間で交わされる契約のようなものだと思っています。政治家は選挙の公約を掲げ、それを有権者が選択するという形をとっていますが、これも合意の一種ですから契約とみなしてよいと思うのです。
 契約を持ちかける側(この場合は政治家や官僚)は、相手よりも深く専門的な知識を持っているのですから、国民に対して、その契約(政策決定)によってどのようなメリットがあるのか、またどのようなデメリットとリスクがあるのかをきちんと伝えた上で、自分たちの政策に対して合意するかどうかの判断を仰がなければなりません。そういうことをしないで契約を結ばせるのは悪徳業者という烙印を押されることになっています。
 商品の売買契約であれば、クーリングオフの制度もあれば消費者生活センターという相談窓口もありますが、政策決定の場合それがありません。まして、原発の建設にあたっては、本来きちんと周知しなければならないことに口をつぐんで進めてきた(悪徳業者のやり口といっしょ)のですから、郡山市長が怒るのは当然です。
 都合の悪いことも含めてすべての情報を説明した上で、原発の建設に合意するかどうかの判断を仰ぐ、というのが民主主義を標榜する国家のあり方でしょう。私が、福島原発10基の廃炉を求め署名に賛成するというのは、今この段階で市民が行動しないといつまで経っても政治家と官僚の目が覚めないと思うからです。
 原発の必要性は私も認めるところです。しかし、原発には大きなリスクが伴うのですから、それを回避するためにどのような対策を講じるのかという納得のいく説明が事前に行われない限り、新たな原発の建設には同意するわけにはいきません。
 これは現在稼働中のすべての原発に対してもいえること(特に危険なのは浜岡原発)であり、いったんすべての原発を止めてその安全審査を国民に仰ぐということをすべきだとも思います。
 こういうことをいうと、「電力の4割は原発に依存しているのだから、そんなことをすれば日本経済は大変な事になる」という反論が予想されます。
 それに対する私の反論はこうです。「そう思うのであれば、ただちに安全対策を講じて実行に移せ。それが嫌なら、浜岡原発の隣に引っ越してから言え。どちらも嫌だというのなら黙っていろ。」

 以上が、署名に賛成する理由です。読者がどうするかはご自分の判断に委ねたいと思います。
by T_am | 2011-03-27 18:40 | その他