地震で思ったこと(2)
http://weathernews.jp/index.html
気象情報を伝える非常によくできたサイトで、この中に地震チャンネルというのがあって、今回の地震に関する情報をみてみました。(以下はウェザーニュースタッチというスマートフォン向けのアプリの画面写真です。)
まずは3月11日に発生した地震を知らせる画面です。(回数が多いので後半部分は省略しています。)
これをみるとあの地震の前に何度も微弱な地震が起きていたことがわかります。試みに3月10日に発生した情報をみてみます。
大地震の前日にも8回の微弱な地震が起きていたことがわかります。今回の地震はプレート境界型地震であるといわれています。日本列島は太平洋プレート、北アメリカプレート、ユーラシアプレート、フィリピン海プレートという4つのプレートの境界に載っています。
(プレートの分布図)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Plates_tect2_ja.svg
日本海溝に向かって沈んでいく太平洋プレートに引きずられていた北アメリカプレートが跳ね上がることによって今回の地震が起きたと考えられており、その後の余震が広い範囲で発生していることからも、この仮説が正しいと考えてよいと思います。
これだけ大規模なメカニズムによって地震が起こる場合、その兆候として微弱な地震が何度も発生すると考えてよいのではないかと思います。それだけに、事前にこのことがわかっていればまだ何かやりようがあったのではないかと悔やまれます。
東海地震、東南海地震、南海地震の可能性も指摘されているので、当該地域に住む人たちはこのよう微弱な群発地震が起きてはいないか注意し、万一それが認められた場合は近いうちに大地震が起こると思った方がいいように思います。
本来であれば、このような注意の喚起は行政の責任だと思うのですが、注意を呼びかけても大きな地震が来なかった(緊急地震速報がそうです)という場合、非難されることは目に見えていますから行政に期待することはできません。やはり、自分の身は自分で守るという考え方をしていた方がいいのかもしれません。