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カクレ理系のやぶにらみ

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時間のある方はお読みください。軽い気持ちで読み始めると頭が痛くなります。

政局あって政策なし  -政党なんかいらない-

 ここのところ民主党の内輪もめばかり報道されていて、いい加減うんざりしていたところで、3月1日付で新潟日報社による世論調査の結果が報道されていました。質問の内容は4月に行われる統一地方選挙に関するものが多く、ローカル色も強い中で、突然「あなたは、普段どの政党を支持していますか。」という質問がありました。その結果は次の通りです。

・民主党      14.5%
・自民党      21.2%
・公明党       1.6%
・共産党       1.4%
・社民党       1.2%
・みんなの党     2.4%
・国民新党      0.2%
・たちあがれ日本   0.3%
・その他       0.3%
・支持政党なし   56.0%

 新聞の解説によれば、民主党の支持率は昨年の参議院議員選挙終盤に行われた調査から半減しているとのことです。さらに自民党の支持率も微減しているとのことであり、「支持政党なし」と回答した人が増えていることがその理由として考えられるようです。

 おそらく、全国的な世論調査が行われれば同じように「支持政党なし」が過半数を占める結果になると思われます。野党と民主党の一部は菅内閣を退陣に追い込みたいために総理批判を繰り返していますが、そういう行動がかえって有権者の失望感を強くしているといえます。日本国民の不幸は、そのことにいつまで経っても気づかない政治家を選んでしまったことにあると思います。

 批判するだけなら私にもできます。しかし、政治家が批判しかできないというのではあまりにもお粗末であるといわざるを得ないでしょう。政治家の仕事の一つは政策を掲げることですが、政策論争というものを聞いた記憶はほとんどありません。小泉純一郎が総理だった頃民主党に対して「批判ばかりするのではなく対案を出せ」と迫ったことがあり、まさにその通りだと思います。
 「支持政党なし」が過半数を超えたというのは、政治家たちの足の引っ張り合いにいいかげん嫌気がさしているからだと考えた方がいいように思います。そのことは同時に、有権者たちもどうしたらいいのかわからないでいるということをあらわしているといえます。見方を変えれば、これだ! と有権者にアピールできる政策を打ち出している政党が存在していないということになります。

 このことは政治家の怠慢と無能を示すものであり、政党の限界であるといってよいでしょう。
 
 今の日本において、政党というのは議会で多数派を占めるための道具にすぎません。過半数を得るためには社民党のように相容れない政策(?)を掲げる政党とも連立を組もうとするという事実がそのことを物語っています。政治家が政策よりも政局を優先させてきた結果が支持政党なしと答える有権者が過半数を超えてしまったという状態を招いたといえます。
 したがって、今の日本では政府批判よりもオリジナルの政策を強くアピールした方が国民の支持を得やすいのです。仮に、議席数が過半数に届かなかったとしても、かつて小泉純一郎が郵政解散選挙で行ったように、政策の対立点を鮮明にして世論にどちらを選ぶのか迫るという手法は残されています。もっとも、そう何度も解散総選挙をおこなうわけにはいきませんから、マスコミを利用して対立点を鮮明化し、世論を見方につけるというやり方が多用されることになるはずです。
 政策論議が活発になっていくとどうなるかというと、政党の枠に縛られずに行動する議員が登場してくることになるはずです。議員といっても落選すればただの人なのですから、世論の動向を無視した政策に荷担することはしづらくなります。自分を当選させてくれたのは誰なのか? 有権者なのかそれとも派閥のボスなのかを冷静に考えれば、自分がどのように行動すべきなのか、解答は自ずと明らかになるはずです。

 政策といっても、こども手当や高速道路の無料化、エコポイントなどのばらまきは政策に値しません。こういう小手先の方策をいくら繰り返しても財源を圧迫するだけでたいした効果は期待できません。その証拠に、新卒者の就職難はいっこうに解消していないではありませんか。
 時代が変わった以上、現在の制度は時代にそぐわなくなっていると理解すべき時期に来ていると思います。さらに今後は少子化による人口減少の局面に入るのですから、今までのように成長を前提とした制度・政策にしがみつくことは事態をますます悪化させるだけです。
 自民党が「国記損壊罪」を新設する刑法改正案をまとめ、今国会での成立をめざすという報道がありました。こういう些事について大真面目に議論するくらいなら、もう少しまともなことにリソースを費やしたらどうかと思います。そんなことをいってる場合ではないでしょう。
 民主党は末期症状を呈していますが、自民党もどうしようもないと申し上げざるを得ません。

 もう政党なんかいらない。政治家ならば政策で勝負できるよう自分を磨いたらどうなのか。
by T_am | 2011-03-02 22:33 | その他