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カクレ理系のやぶにらみ

tamm.exblog.jp

時間のある方はお読みください。軽い気持ちで読み始めると頭が痛くなります。

Excel2010の仕様(?) 「ファイルが破損しているため開くことができません」という問題の解決

 先日、セイヤさんからメールに添付されて送られて来たExcel のファイルが開けないということが起こりました。添付ファイルを開こうとすると「ファイルが破損しているため開くことができません。」というメッセージが表示されて、開くことができないのです。 セイヤさんに何度も送り直してもらいましたが結局ダメでした。
 そこで、この問題の解決方法をネットで調べたところ、下記のサイトが見つかりました。


http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000107181/SortID=11574610/


 ここに書き込みをされていらっしゃる方たちのおかげで、対処方法がわかりました。お礼を申し上げます。
 その対処方法というのはExcel2010 の設定を変更するというものであり、念のため以下に記しておきますが、他に方法はないものかと思って試行錯誤を重ねたところ解決方法が見つかったので一番最後に書いておきます。

(Excel2010の設定の変更方法)
1.Excel2010を立ち上げる。
2.「ファイル」タブをクリックして「オプション」をクリック。
3.「セキュリティセンター」をクリックして、右側に表示される「セキュリティセンターの設定」ボタンをクリック。
4.「保護されたビュー」をクリックして、右側にある「保護されたビュー」のチェックをすべてはずして「OK」ボタンをクリックする。
5.「アドイン」(セキュリティセンターのすぐ上にあります)をクリックして、「ソルバー」や「分析ツール」が有効になっていることが確認できた場合、下にある「設定」ボタンをクリックして、「ソルバー」と「分析ツール」を無効にする。
6.Excelをいったん閉じて、送られて来たファイルをダブルクリックすると開くことができます。

 なお、「ソルバー」や「分析ツール」を有効にしていなければ、5.の手順は不要です。
 それでも、セキュリティに変更を加えるのはちょっと不安が伴いますし、便利な「ソルバー」や「分析ツール」を無効にするというのも惜しい気もします。後で再度有効にすればいいのかもしれませんが、手間がかかります。
 そこで、このサイトに記載されていた別な方法もご紹介しておきます。

(ファイルの作成者を変更する方法)
1.送られて来たファイルを圧縮する。
2.それを解凍してダブルクリックすると、ファイルの作成者が自分に変わっているので問題なく開くことができます。

 以上の方法が載っていました。どのやり方でも送られて来たファイルを開くことができます。この方法を発見された方に感謝申し上げます。

 以下にご紹介するのは、別な方法です。(ちなみにOSはWindows VISTA です。)

(送られて来たファイルのプロパティを変更する方法)
1.送られて来たファイルをいったん保存します。
2.保存したファイルを右クリックして、「プロパティ」を選択します。
3,下図の画面になるので、「セキュリティ」のところに、「このファイルは他のコンピュータから取得したものです。・・・・・・」というメッセージが表示されていることを確認したら「ブロックの解除」ボタンをクリックします。


Excel2010の仕様(?) 「ファイルが破損しているため開くことができません」という問題の解決_c0136904_155263.jpg




4.次に「適用」ボタンが有効になるので、これをクリックすると、メッセージが消去されるので、「OK」ボタンをクリックします。


Excel2010の仕様(?) 「ファイルが破損しているため開くことができません」という問題の解決_c0136904_1553259.jpg




Excel2010の仕様(?) 「ファイルが破損しているため開くことができません」という問題の解決_c0136904_157222.jpg




5.ファイルをダブルクリックすると、問題なく開くことができるようになります。

 この方法だと、Excelの設定を変更する必要がありません。その代わり、ファイルをダブルクリックする前に、ワンクッション作業が入ることになります。
 
 いつも申し上げるように、Excelには、これが唯一の正解という方法はありません。どれを選んでもいいのです。
 ネットからダウンロードしたファイルや送られて来た添付ファイルが開けないという方は一度試してみてください。


(補足)
 Excel2010では、自分以外の人が作成したファイル(メールに添付されたファイルやWebサイトからダウンロードしたファイルなど)を開くときは、セキュリティセンターによってチェックされ「保護されたビュー」で開かれます。このとき、上部にメッセージバーが表示され、銭湯に黄色い盾が表示されている場合は「編集」をクリックすることで編集可能となります。(赤い盾が表示されている場合は危険なファイルとみなされているため編集できません。)
 それだけセキュリティが厳重になったということなのですが、ソルバーや分析ツールといったアドインをオンにしていると、この種のファイルを開こうとしたときに、「ファイルが破損しているため開くことができません」というメッセージボックスが表示され、「保護されたビュー」が起動しないまま、ファイルを開くことができなくなるという問題が発生します。
 これはExcel2010のバグだとみなしてよいと思いますが、今のところマイクロソフトからはこの問題を修正するアップデートは公開されていません。そのため、この問題が発生しているユーザーは、(私が知る限り)ここに記載したいずれかの方法をとらなければ問題を解決することができません。
 もっとも、この問題が発生しているユーザーは、アドインをオンにするなどExcelをかなり使いこなしているユーザーがほとんどだと思われるので、ネットで調べるなどして自分で問題を解決できるだけの能力を持っている人だと考えてよいと思います。
 とはいうものの、Excelのこのバグは二重のバグであると思われます。
 二重のバグという理由は、第一に、「保護されたビュー」が起動しないこと。第二に、「ファイルが破損しているため開くことができません」という誤ったメッセージが表示されること。この2つの問題が同時発生しているからです。特に2番目の、事実と異なるメッセージを表示してしまう問題はユーザーを混乱させるだけでなく、ファイルの作成者にも迷惑をかけることになりかねないだけに深刻です(私の場合、セイヤさんに再送信してもらうなど余計な手間をかけさせることになりました)。

付記
 その後Microsoft社からも、この問題の解決方法がアップされるようになりました。

http://support.microsoft.com/kb/2387587/ja
by T_am | 2011-02-28 01:58 | Excel のあの手この手

by T_am