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カクレ理系のやぶにらみ

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時間のある方はお読みください。軽い気持ちで読み始めると頭が痛くなります。

スマートフォンと携帯電話

 プライベートでスマートフォン(iPhone)を使うようになって1週間が経ちました。会社で貸与されている携帯電話があるのですが、プライベートで電話をかけたりすることもあって、公私の区別をするためにもう1台携帯電話があった方がいいということになりました。せっかくだからスマートフォンにしようということになり、いろいろと比較してみたところ、料金がもっとも安いiPhoneになったという次第です。
 iPhoneに関してはまだまだ初心者なのですが、感じたことがいくつかあるので今回はそのことを述べてみたいと思います。(こういうのを「向こう見ず」というのでしょうね。)

 iPhoneを使ってみて感じたことは、appleというのは実に傲慢な会社であるということです。傲慢というのは、「ルールはわしらが決めるけんね。あんたらはそのルールに沿って適当にやってりゃええんよ。」という姿勢が目につくということです。
 たとえば、iPhone4本体は現在のところ黒しか販売されていません。いずれ白いiPhoneも発売されるようですが時期は未定です。ところが、付属品であるACアダプター・USBケーブル・イヤホンは白で統一されています。本体が黒なんだから付属品も黒にすればいいのにと思うのですが、そうではありません。どうしても黒が欲しい人はサードパーティが発売しているアクセサリーを買うことになります。
 また、iphoneには携帯電話のようにストラップをつけるという発想がありません。洗練されたデザインなのでストラップなどという無粋なものはつけなくてもよろしい、ということなのでしょうか。そうなると、男の場合、どうしても取り出しやすい胸ポケットに入れるということになるので、うかつに前屈みになると落としてしまうという心配がつきまといます(この前早速落としてしまいました)。落とすことで傷でもつけたら大変です(月賦が終わってない)から、カバーや液晶保護フィルムをつけなければなりません。
 極めつけは電池交換費用がバカみたいに高いということです。1年間の保証期間内は受付不可となっているので、電池交換をする場合は2年目以降に9800円を支払わなければなりません。そこで、Apple care Protection Palanというのに会費7800円を支払ってかかります。2年目からの1年間は無料で電池交換してもらえることにしました。このプランには購入日から2年間は電話サポートが何件でも無償という特典(通常は購入日から90日以内)がついていますから、ちょっとお得かなとも思うのですが、たぶん電話サポートは利用しないと思います。
 例えていうならば、連れて歩くと自慢できる美人のカノジョみたいなもので、その反面、やたら金がかかるという欠点があります。

 実際に使ってみた感想としては、あらかじめ決められて道を高速走行する快適さという感じが否めません。ユーザーの好みでコースを外れることは基本的にできないということなので、私のように根性の曲がった人間はなんとなく面白くないのです。

 それでも、30人程度いる営業マンの全員にiPhoneを持たせている会社があります。そこの社長さんに聞いた話では、スケジュールを共有できることが重宝しているとのことでした。ちなみにこの会社では営業マンにiPadを持たせることも検討しているそうです。
もっとも、地方におけるiPhoneの弱点は通話が途中で切れるということであり、そのため顧客との通話用にドコモの携帯電話を持たせているという笑えない話も聞かされました。
 ソフトバンクの携帯電話で発生しているトラブルは次の2点に集約されるようです。

1.会話の途中で突然相手の声が聞こえなくなる。最悪の場合、そのまま切れる。(腹立たしいことに最悪の場合が発生するケースの方が多い。)
2.通話中、ラジオのチューニングダイヤルを回したような金属音のノイズしか聞こえなくなる。(デジタル信号を音声信号に変換することに失敗したものと思われる。ただし、この現象はドコモの携帯でもごく稀に発生していた。)

 このように、通話していてストレスが溜まることから、社員に貸与する携帯電話をソフトバンクからドコモに切り替えたという会社もあるので、ソフトバンクもうかうかしてはいられないと思います。(教科書のデジタル化などということに口を挟む暇があるくらいなら、自分の会社の電話の不便さを何とかしてもらいたいものです。)


 ここまでさんざんiPhoneの悪口を書いてきたので、今度はいいところについて書いてみます。
 これはiPhoneに限ったことではないのですが、スマートフォンの最大のメリットはパソコンとデータ(情報)を共有できることです。
 携帯電話でも、メールを使えばパソコン宛に写真や文章を送ることはできますが、それ以上のことはできません。(それにカメラの画素数がどれだけ増えようとも、ケータイで撮った写真はどれも面白みに欠けるのです。そのせいか、ケータイ専門のプロカメラマンというのを私は寡聞にして知りません。)
 だからといってスマートフォンを使ってパソコンと同じことをしたいと考えるのは無茶というものです。そもそもパソコンとは画面の大きさが違いますし、操作性も段違いに劣るのですから。
 そうなるとスマートフォンでできることというのは割り切って考える必要があるということになり、とりあえず次の2つが思い浮かびます。

1.パソコンに入っている情報を外に持ち出すことができる。
2.外出先で収集した情報をパソコンに送ることができる。

 情報を持ち歩く道具として古くから使われてきたものに手帳があります。それを電子化してパソコンと情報を同期(一方の端末で入力・編集した情報の内容ががもう一方の端末にも反映されること)させることが可能になった(携帯電話には無理な相談です)ので、強力なシステム手帳として使うことができるようになったと考えられます。このような機能を備えたスマートフォンはジネスだけではなく人間の活動の全般に渡って活用することが可能です。その本質は「記録する」ということにありますから、趣味や旅行に利用することも可能です。たとえば、旅先で食べた料理や印象に残った風景の写真を撮って、感想をメモに残しておくという使い方はスマートフォンの最も得意とするところです。

 スマートフォントとは何かといえば、多彩な通信機能を持った記録装置であると理解した方がいいように思います。現に、iPhoneユーザーの中には外出時にはパソコンを持ち歩かなくなったという人もいます。さらには、もはやパソコンは不要であると豪語する人もいます。
 ただし、外出先でも高度で複雑な情報の入力・編集をしなければならない人は相変わらずパソコンを持ち歩かなければならないことはいうまでもありません。

 ここで、情報を「記録する」のはなぜなのかというとことについて考えてみると、「そのことについて後でじっくり考えたり、作業するため」であるといえます。人間にとって考えるというのは頭の中だけで完結させることもできますが、自分のアイディアや思いつきをいったん紙やディスプレイに「出力」して、それを見ながらさらに推敲を加えるというやり方をとった方が、はるかに成果が上がるのです。そのために、外出先であっても思いついたことや印象に残ったものを簡単に「記録」できるというのは重要です。
 パソコンがこれだけ普及した理由は、思いつきやアイディアを目に見える形にする機能が優れていること、および出力した情報の編集が容易であることがあげられます。(表計算ソフトの登場は、それまで電卓を使って計算していた頃は丸一日かかっていた作業が数分で終わるようになりました。)知的生産活動のためのツールとしてのパソコンの地位は今後も揺るぎないと思いますが、スマートフォンはパソコンの弱点(起動が遅い。携帯性に劣る。など)を補完するツールとして、携帯電話では満足できないユーザーを拾い集めながら、今後も普及していくものと思われます。もっとも、ビジネス一辺倒ではユーザーの気を引くことができないので、スマートフォンでは娯楽機能もかなり充実させています。それでも日本の場合は世界に冠たるケータイサイトがあるので(これをガラパゴス化という人もいるようですが)、興味本位や娯楽目的で選ぶならば携帯電話を使った方がいいと思います。ワンセグで高校野球やゲゲゲの女房を観たくても、今のところスマートフォンは対応していないのですから。
by T_am | 2010-08-25 22:17 | その他