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カクレ理系のやぶにらみ

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時間のある方はお読みください。軽い気持ちで読み始めると頭が痛くなります。

猛暑と地球温暖化

 連日猛暑日(最高気温が35度を超えた日)が続いています。そのことで熱中症や水の事故による死亡者も発生しており注意が必要です。猛暑に関する報道が続くと、地球温暖化防止に全力を挙げて取り組まなければならないという声が出てくるのではないかと心配しています。

 地球温暖化と猛暑の間には特に関係はありません。地球温暖化というのは地球レベルで長期的に進行する現象ですが、猛暑というのは優勢な高気圧によって局地的かつ一時的に発生する現象だからです。
 その証拠に毎年猛暑が発生しているかというとそうではなく、中には冷夏となる年もあります。また今年のように大雪を伴う冬もあれば暖冬の年もあります。温暖化による影響というのは、たとえば日本亜熱帯になってしまうということを指します。

 そうすると差し迫った課題としては、地球温暖化の進行を食い止める方策よりも猛暑や大雨による被害をできるだけ防ぐにはどうたらいいか、ということになるはずです。
 日本中の都市がコンクリートとアスファルトで固められているうえに、ビルや自動車のエアコンの排熱も加わってヒートアイランド現象が進行しています。そのため、観測される気温よりも人間が感じる体感温度の方が高いというのは皆様お心当たりがあることでしょう。
 人間が感じる暑さには気温だけでなく湿度や風も影響します。湿度が低く乾燥していれば、気温が多少高くてもそれほど不快に感じることはありません。ところが湿度が高く風が吹かないと、汗をかいても蒸発しにくくなるので蒸し暑いと感じることになります。

 人間がその気になればヒートアイランド現象による蒸し暑さを緩和することは可能です。具体的には、都市の中の風の通り道となるようなところに樹木を植える。道路は浸透性の舗装に変える。駐車場はアスファルト舗装するのではなく芝生を植えてそこに車を駐めるようにする。ビルの窓の外には簾をつるすことができるようにする(部屋の中に直射日光が指さないので室温が高くならない)。素人でも簾の取り外しができるようにするために窓のそとにベランダを設けるというのが効果的でしょう。(それにこうすると、万一窓ガラスが割れるような地震が起きても、割れたガラスの破片が落下して歩行者に怪我をさせるということも防ぐことができるようになります。)そのほか、最近注目されているビルの屋上を緑化するというのも効果があるように思えます。また、商店街でも行うところがでてきましたが、打ち水を一斉に行うというのも効果的です。
 最近の新築住宅は家のまわりをコンクリートで固めてしまうのが増えています。雑草が生えてきても草取りをしなければならないという感覚が薄れてきたのでしょう。そうでもしないと家のまわりは雑草だらけということになりかねないのは理解できるのですが、雨が降れば地面に染みこむわけでないので、そのまま流れていってしまいます。そういう家が増えれば大雨の祭に河川に流れ込む雨の量が増えることになり、洪水の危険性が増していきます。それに、夏場の暑さはかなりのものになりますから、エアコンをフル稼働するようになり、排熱によるヒートアイランド現象は進行しますし、なによりもCO2の排出を促進することになるはずです。
 地球温暖化防止という考え方に私は否定的ですが、政府やマスコミは、温暖化防止を情緒的に呼びかけてみたり、エコポイント制の実施や電気自動車の普及促進など効果が疑わしいことばかりやっているように思えます。いくら節電を呼びかけても、蒸し暑いと感じればエアコンをフル稼働させてしまうのが人間の性なのですから、蒸し暑さをあまり感じないまちづくりを進めた方が効果面でも政府による支出の無駄を省くという点でも有意義であるといえます。

 樹木を植えるなどして、都市の中で気温の違う場所をつくってやると、気温の低いところから高いところに向かってそよ風が起こります。温度差のある風が吹いてくるのですから、人間はそれを心地よいと感じるのです。

 もうひとつ、気になっていることを申し上げると、それは山の手入れをする人が少なくなっているということです。日本の国土(この場合は人が住んでいるところという意味です)は、弥生時代以来人が自然に手を加えてつくりあげ、維持してきたものです。どんなに山奥の田舎であってもこのことは変わりません。都会の人は、田舎には自然が残っていると思い込んでいるかもしれませんが、それらは人が生きていけるように改造され、維持されてきた自然の姿なのです。
 日本人はその中で暮らしています。ところが、森林を維持することが行われなくなると、森林は保水力を失ってしまいます。雨が降ればそのまま河川に流れ込んでしまいますから、土砂崩れや洪水を引き起こす要因となります。上流にある森林が荒れると、そのツケは下流に及ぶのです。
 森林が荒れるようになったのは、林業に従事する人が減っているからです。その原因は、安価な外国産木材の輸入にあります。それにより、日本の林業は大きなダメージを受けています。経済成長も結構ですが、金感情ばかりしていると大事なものを失うことになるという典型的な例であるといえるでしょう。

 以上述べたことは、口で言うのは簡単ですが、実は継続するためにけっこう労力を使わなければなりません。何年かすれば浸透性舗装も埃や泥によって目詰まりがしてきますし、都会の中の樹木は落ち葉の後始末もしなければなりません。手間とコストがかかるのですが、地方自治体の取組と、住民がここは自分たちの街なのだから自分たちの手で守るという意識をもつことで何とか維持ができるのではないかと思います。そのような意識が生まれてくれば、同じような意識を持つ隣の町の存在にも気づくことになります。そうなれば、自分さえよければ他人はどうなっても構わないという考え方はこの国には馴染まないということが理解できるはずであり、そのような意識の芽生えと発達が日本をよい方向に導いていくことになると思います。
 無関心と自分で考えようとしないというのが、国の進路を誤らせる最大の要因であろうと思うのです。

 追記。
 梅雨が明けて毎日晴れの日が続いているためでしょう。日傘をさして歩く女の人を多く見かけるようになりました。日焼けはしたくない(シミやソバカスができるからね)という気持ちの現れなのですが、朝夕の通勤時間帯の人混みの中で日傘をさして歩くというのは、はっきりいってはた迷惑な行為です。雨の日のようにみんなが傘を差して歩くのであれば、お互いにぶつからないよう距離を保ちながら気をつけて歩くのですが、晴れた日にはそこまで気をつけないので、比較的密集して歩くことになります。そんな中で自分の肩幅よりも広い日傘をさして歩くとどういうことになるかというろ、すれ違う人の顔に日傘の骨の先端がぶつかりそうになってしまうのです。日傘をさす人がそのことを自覚して歩いていればいいのですが、なかには日傘が自分の肩幅よりも広いということにまったく気づかないまま、人混みの中をずんずん歩いて行く女性もいます。そうするとすれ違う人は日傘にぶつからないよう慌てて避けなければなりません、運が悪ければ顔にぶつかることにもなります。しかし、当人がそのことに気づいていなければ、わざわざぶつかりに行くかのような歩き方がやむことはありません。
 もともと日傘というのは、優雅にゆっくり歩くのが似合うのですが、現代のキャリアウーマンたちの一部は日傘を凶器にしてしまいました。
 こういう女を嫁にしてしまうと災難だよな、ついそんなことも考えてしまいます。
by T_am | 2010-07-23 23:19 | その他