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カクレ理系のやぶにらみ

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時間のある方はお読みください。軽い気持ちで読み始めると頭が痛くなります。

ねじれ国会を理解する

 今朝の新聞に、今回の選挙でいちやく注目を浴びたみんなの党の渡辺善美代表(いわゆる二世議員で、父親は総理になれなかった渡辺美智雄です。1995年死去。)のインタビューが載っていました。その一部をご紹介しましょう。


-ねじれ国会にどう対応するのか。
「ねじれ自体が悪いのではない。ねじれを利用し、アジェンダ(政策課題)を法案や政策提言の形にして国会だけでなくメディアを通じて国民に直接訴える。与党にも野党にも動きが出る。これが戦略だ。」


 たしかに、この方法であれば少数政党でも存在感を充分アピールすることができます。賢い人だと思います。
 今回の選挙の結果を理解するためには、“民意”が次のように働いたと考えた方がいいようです。

1)どの政党にも主導権を握らせたくない。
2)存在感のない政党は無用の長物である。

 このように考えると、自民党とみんなの党以外は軒並み議席数を減らしたという現象が理解できるのです。

 しかし、国会議員の中には相変わらず、選挙で勝つということは国民の白紙委任状をもらったのに等しいと考える時代錯誤の政治家もいます。そのように勘違いをして好き勝手をしてきた挙げ句国民の政治不信を招いたということにまるで気づいていません。はっきり言ってバカ以外の何者でもないのですが、そういう人に限って政党の要職に就いているのですから、政界というのは不思議な世界ですね。

 国会を党利党略や駆け引きのばであると考えれば、衆議院と参議院の「ねじれ」は鬱陶しいということになり、多くの議員とマスコミはそのように考えています。しかし、与党が数の力を頼みにして、なんでもかんでも法案を強行採決するということに民意がNoを突きつけたと考えれば、この状況は少数政党と志を持った政治家にとっては千載一遇のチャンスであるということになります。なんといっても、自己の存在感を強烈にアピールすることができるわけですから。
その代わり、陣笠議員にとっては辛い日々の始まりとなります。この人たちにできることといえば国会で野次を飛ばすこと、および政府提案に反対することくらいしかありません。従来の、選挙で勝った以上なにをしても許されると思っている人が、自分の考え方を変えるのは容易なことではありません。そういう発想しかできない人は、政治家の中にもいますし、マスコミもそういう目線で報道を繰り返しています。

重要な政策は世論が決定する。

それこそが、ねじれ国会をもたらした“民意”の望んでいるところでしょう。ただし、衆愚政治に陥ってしまう恐れもあるので注意が必要です。
by T_am | 2010-07-15 23:16 | その他